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スーツケースの小さな「工夫」
日常に隠れた些細な工夫。
ほんのわずかな違いかもしれない。若干値段が高いかもしれない。
しかし、ほんのわずかな工夫が、案外便利だったりする。
スーツケースを交換した際に「偶然」付随していたほんの些細なひと工夫の機能かが、異動において大きく役立った。今回はそんなお話。
車輪が削れたスーツケース
スーツケースのタイヤが消耗品だなんて、考えればすぐわかることだ。
ずっと堅い地面を転がされ、なんなら傾いて利用され、そりゃ削れもするだろう。
特に重心がかかっていた一つの車輪。その部分はまだ辛うじて機能していたけれど、既に移動に限界を迎えていたようだ。
社会人になると時間が限られる。時間がある今のうちに買っておこう。
そうした経緯で、5年ほどお世話になったスーツケースの代替わりをすることになった。
(もっとも、完全に役割を失ったわけではなく、今は物置として、実家で第二の人生を送っている)
交換前で案外役立っていた「工夫」
スーツケース横の2つの突起。現在のスーツケースはそれがついていない、しかし、実は横向きに置く際、これが案外必要だったことが分かる。もちろん横に置く機会がそうあるかといえばないかもしれない。また、突起がなくても横向きに置こうと思えば置くことができる。しかし、今のスーツケースでは置く際に2点気をつけなくてはならなくなった。
1つは、傷がつかないようにそっと置くこと。
2つは、倒れないように置くこと。
また、あまりないかもしれないが、以前より一層、床の汚れを気にするようになった。こうした点で、ゴム製の2つの突起は、目立たないながら実は大きな役割を果たしていたことに気付く。
傷から、汚れから、スーツケースを守っていたのだ。
交換後、これは嬉しかった「工夫」
新しいスーツケースには、その代わりとして2つのメリットがあった。
1つは拡張機能。
このスーツケースは通常と異なる見た目をしている。それはチャックが2つあることだ。
1つはもちろんスーツケースを開けるためのチャック。
そして2つ目はこの拡張のためのチャックである。
チャックを開けることでチャック間に2センチ前後の布製の余裕が生まれ、拡大したスーツケースとなる。たかが2センチ、されど2センチ。
引っ越し関係でいろいろと詰めるものが多かった先日も、この2センチが、たった2センチが、従来の無理やり詰めようとして苦労した手間の省略に貢献していた…!
ただ、その部分は他の部分と比較して当然もろくなっている。針でも差されればすぐに穴が開いてしまいそうだ。そのため「参考程度」「緊急用」程度にしかならないのではあるが、それにしても急遽荷物が増えた時にありがたい。
また、2つ目の機能としては、車輪のストッパーだ。
電車内でスーツケースを縦置きしているとき、つい目を離した瞬間転がっていってしまった…なんて経験がある方も多いのではないか。僕自身、転がり慌てふためいた経験があり、それを防ぐためにスーツケースを足で挟むなど、固定化させる工夫が必要だった。
しかし、そんな「固定化」の工夫から解放される…!
ストッパーがあることで、もちろん電車の乗降時にはストッパーを解除する必要があるのだが、その手間を考えても個人的にはありがたい機能だ。
大きな「変化」がなくても
これらの機能はどれも「些細な」ものだろう。
ストッパーなんて値段もそこまで必要ないし、机や椅子などで既に導入実績がある。
しかし、付けると付けないとで、旅人の満足度は大きく変わる。
社会人の方は日常の業務においても、また学生の方は学生団体や部活でも、様々な「イノベーション」が求められる機会もあるだろう。そのイノベーションは、多くの方は「大きな変化」を求められるのではないか、と身構えてしまう傾向にあるかもしれない。
「こんな些細な変化でもいいの?」と思うような変化。
その影響力は大きなものではないかもしれないが、一方で大きな喜びを得る人もいる。
社内研修においてもそうだし、今後の業務においてもきっとそう。
「大きな変化」よりも「今からできる、小さな変化」。
これを意識して、社会人3週目も柔軟な姿勢で学んでいきたい。
新卒の小さな提案でも、実は多くの人が気付いていないことかもしれないから。
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