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【ぶらり読書の旅】ライフピボット<2021年8冊目>

こうさかです。(2021年1月-2月読書記録)
読んだ本の感想を、音声と合わせてお届けします。

2021年<8冊目>の読書。

<書籍名>
ライフピボット
-縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術-
(著者:黒田 悠介)

手に取ったきっかけ

ボイスメディアVoicy放送【風呂敷「畳み人」ラジオ】より紹介。

本の概要

「人生100年時代」と言われる現代において、自身のキャリアは一本道ではなく、あらゆる可能性がある。様々な「キャリアにおける成功」がある一方、『やりたいことを仕事にすることが理想』などの通説に悩む人も多い。

必要なのは、自分自身のキャリアを肯定できる新しいキャリア観。
本書では【ライフピボット】というコンセプトを通じて、経験による「蓄積」と「偶然」がキャリアの転換を実現すること、そのための具体的なアクションを伝える。

印象に残った内容

①リアルな感情や思考を記録する

自分がその日の業務でどんなスキルを発揮し、そのときにどんな感情や思考の動きがあったのかを記録するのです。(中略)
過去の記憶に頼るほど、感情や思考はあいまいになっていきます。
【第2章 ライフピボットの3つの蓄積 P77】

自分のキャリアを考える上で欠かせない自己理解。

「自己分析」という形で、過去の経験を振り返る方法はよく聞く話だけど、遠い過去の出来事ほど記憶あいまいになる。どんなことが起きたかは覚えていても、その時抱いていた感情や思考の動きまではリアルに思い出せない。

そういった意味で、できるだけリアルタイムで振り返りをすることの大切さを感じる。僕の場合は「音声日記」という形で毎日の記録をつけている。音声は自分の感情も声になって表れるので、よりリアルな自分を表現できていると感じる。

毎日の出来事が自分にどんな影響を与えているか。書籍に書かれているような「3つの蓄積」を意識すると、自分の将来により役立つと思う。

②キャリアの選択肢を複数描く

なめらかなピボットは、現状のキャリアとピボット後のキャリアの両方に魅力を感じている場合や、ピボット後のキャリアを手軽に実験してみたい場合に有効です。
【第2章 ライフピボットをしてみよう P113】

現状の仕事に満足していて面白みも感じている。
ただ新しい挑戦もしてみたい。

過去に1度経験した転職は、どちらかというと「守りのピボット」で、このままではいけないという危機感から来るものであった。
現在は営業職からマーケティング職への職種転換をするなど、複数領域での経験を積むことができ、仕事内容にも満足している。これからは「攻めのピボット」でキャリアを考えたい。

自分のキャリアに複数の選択肢を描けるようになると、「この仕事を通じてどんなスキルを磨けるか。仕事の先にどんな未来が待っているか。」をイメージすることができ、仕事の取捨選択にもつながる。

現状に満足していても、常に自分の選択肢を意識して、いつでも新しい領域に踏み出せる心構えをしておきたい。

③「今」よりも「未来」をイメージしたつながりを作る

名刺交換では所属や肩書きを名乗るのが一般的ですが、それでは次につながるような関係性は生まれません。あなたが「どこに」いるのかよりも、「どこへ」向かっているのかを、自己紹介で話してみましょう。
【第3章 蓄積のためのアクション①マッチングサービスを利用する P142】

自分の将来を意識して「人的ネットワーク」を増やす。

名刺交換というと、現在の所属先を見て、「今」どんな仕事をしているか?「今」の仕事で一緒に何ができるか?に意識が向くと思う。
しかし、ライフピボットにおいては、「未来」一緒に仕事ができる可能性があるか?という観点でつながりを増やすことが大切である。

現在の仕事領域が全く異なる場合でも、見ている方向性が同じかもしれない。すぐに具体的な何かに繋がらなくても、同じテーマで語り合える関係になるかもしれない。そうすることで、何かが生まれる可能性もある。

特にSNSの自己紹介は、現職と関係なく表現は自由。
「今」よりも「未来」をイメージできるような表現を意識したい。

感想

僕は昨年社会人10年目を迎え、数か月前に子どもが生まれた。
育児と仕事を両立するステージに入り、今後のキャリアを改めて考える時期だと感じている。

今すぐにキャリアに変化を求めるわけではなくても、将来の様々な可能性を見据えて複数の選択肢を描いておく。徐々に徐々に、数か月から数年かけてキャリア転換する「なめらかなピボット」は、長期スパンで必要な考え方だと思う。

本書にある「ハニカムマップ」も実際に書いてみた。
自分のスキルの棚卸になり、今の仕事領域をベースに可能性の拡がりを視覚化してみると、『こっち方面、面白そうかも。』と気付きもあった。
一方、自分が描いている選択肢が、社内に閉じたものが多かったので、もっと社外に視野を広げて様々な可能性を知る必要性も感じた。

今の仕事を大切にしながら、未来の仕事に向けて可能性を探究し続けたい。

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