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まだみなさんが気づいていない?「アルムナイ」の活用方法!

早速本題なのですが、皆さま、

アルムナイ」

という言葉をご存知でしょうか。HR界隈で耳にする機会が増えてきた言葉の1つだと思います。アメリカでは一般的になってきていることの言葉、皆さまこのタイミングで概要/特徴など知っておくと良いかと思います。

では、下記ご覧ください!


0. アルムナイとは?

アルムナイとは:
「企業を離職・退職した人たち」のこと。

アルムナイは、もともとHR用語ではありませんでした。

海外の大学では卒業すると「Alumni(アルムナイ=同窓生)」と呼ばれ、オリジナルアイテム(大学のステッカーやパーカーなど)で出身大学を自分のアイデンティティーとして示す文化があります。

そこから派生して、HR領域の中では「企業を離職・退職した人たち」を表す言葉となりました。

アルムナイを貴重な人材リソースと捉え、退職後もコンタクトを取り続け再雇用を促す。それを「アルムナイ制度」といい、「出戻り社員」とほぼ同じ意味で使われています。

しかし日本では、まだ「アルムナイ」について力を入れている企業は多くありません。

冒頭にお伝えした通り、アルムナイはこれからの採用活動においてトレンドになっていくであろう言葉の一つかと思いますので、順序立てて説明を進めたいと思います。

1. アルムナイが「トレンドになるであろう理由」

端的に理由を申し上げると、採用市場の激化です(皆さま、日々感じていらっしゃるかと思うのですが)。

(直近1年半ほど、コロナの影響がありましたが)
2008年に起きたリーマンショック以降、日本の採用市場は躓くことなく盛り上がり続けていました。ベンチャー企業ブームもあり、特にIT業界は募集をする企業数も増え、簡単には採用ができないような状況になっています。

また、スマートフォンの浸透も理由の一つです。
これまでは情報収集の手段が限られていましたが、スマートフォンでいつでもどこでも情報をタイムリーに確認することができ、情報が充実している企業とそうではない企業で、ものすごい大きな差が生まれてしまっています。

そのため、過去の正攻法の採用活動を続けていても、採用成功をすることはなく、何かアクションが必要になります。その一つが今回ご紹介をしている「アルムナイ」なのです。

では、アルムナイのメリットは何なのでしょうか?
次項では、メリットを見ていきましょう。

2. アルムナイの「メリット」

アルムナイのメリットは、会社の理念やカルチャーを熟知している人材が戻ってくる(再雇用できる)ことです。

採用企業側もアルムナイ側も、すでに双方のことを理解している状態で(再)採用するため、「ミスマッチ」が発生する確率は非常に低いです。

また、アルムナイ側(求職者)⇒採用企業側へ申し出があるパターンが多いです。ある程度志望度が高い状態であるため、内定を提示する場合、入社承諾をする可能性も高いと言えます。

また、選考(面接)を何度も行う必要もなく、責任者との最終面接を実施するだけで良いでしょう。リファラル採用よりも面接の工数がかかりません。さらに、ポジションを変える事なく採用するのであれば研修・育成のコストもかかりません。

実際に研修・育成にかかる時間的コストは、採用経路別にこんなに違っています!

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もちろん業界や転職先が同業なのかによって多少時間は前後すると思いますが、リファラル採用よりも圧倒的に時間的コストがかからないのは明らかだと思います。

3. アルムナイの「対象者」

退職者の全員がアルムナイの対象になるわけではないと思います。(そんな声が聞こえそうです・・)

当社代表の山根にも聞いてみました。

🙋‍♀️ 小磯 「アルムナイを導入するにあたり、過去の退職者全員が対象になりますか?」
🙍‍♂️ 山根 「全員ではないだろうなー…。退職の仕方、退職理由に寄るかもしれない」

なるほど…。
確かに、退職の”仕方” にスポットを当てると、円満退職ではない事例もありますよね。

 1) 正当な退職理由であったとしても、
  退職決定時から会社側からあまり良い対応を受けなかった。
 2) 退職者が強引に退職を決めて、引き継ぎ業務も微妙であった。
 3) 退職後に規定を守らない(機密情報を漏洩するなど)。

上記 1)は企業側に問題があるケース。 2) と 3) は退職者側に問題があるケースです。
つまり、アルムナイは上記3つに該当がある場合は、双方において良い印象があることはないでしょう。会社側も退職者側も気持ちの良い退職を心がけるべきなのです。

話を戻して、アルムナイの「対象者」ですが、

 - 上記に該当をしなかった方
 - 退職理由に納得感があった方
  - 家庭の事情
  - ライフイベント
  - 体調不良など

上記かと思います。

4. アルムナイとの「接し方」

実際にアルムナイとの接し方について記載いたします。すでに自社の社員ではないため距離感を誤らないことも重要です。(ラフに連絡をし過ぎてしまうのは逆効果になる可能性が多いです)

そこで、アルムナイの転職意欲によって、企業側がとるべきアクションを分けて考えてみました。

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上記の中で最も重要なフェーズは転職意欲「中」のタイミングです。
このフェーズはまだ他の企業に「応募」はしていないことが多く、タッチすることができ、且つ選考に進んでいただけたらスムーズに進むことが多いです。

では、どのように「タッチ」するのか?そこでオススメしたいのが、

アルムナイパーティーです。

アルムナイが一堂に会し交流できる場を作り、次のテーマで会話をしてもらいます(オンラインでももちろんOK)。

そこまで込み入った内容ではなくても問題ありません。
企業側が「あなた(アルムナイ)を再雇用するためのイベントなのです!」という気持ちが出過ぎてしまうと、あまり良いイベントになりません。

内容例を記載すると、

- 参加者同士の情報交換
- 退職企業でどのような仕事をしていたのか?
- なぜ退職をして、今どのような仕事をしているのか?

など、ざっくばらんに情報交換をしてもらいます。
もちろん、最終目的は再雇用になりますので、採用企業側のメンバーも参加して、「最近、どう?」というラフなコミュニケーションは取りましょう。そこで”何か”が生まれる可能性もあります。

また、このようなアルムナイパーティーの実施や、アルムナイの詳細を伝えていただきたい方がいます。

それは貴社の選考に進んでいる求職者様です。

どういうことか、次項で説明します。

5. アルムナイに見込める「効果」

 5-1. 求職者様向けのPR材料になる

アルムナイネットワークが活性化していることは、採用企業にとって最強のPR材料になります。つまり採用ブランディング観点で非常に影響があります。

- 退職者に対して誠実に対応する会社
- 退職者が「いい会社」だと自信を持って言える会社

というイメージを求職者様に持っていただけるかと思います。

また、「元社員が現在●●社で活躍をしている!」という内容を発信することができれば、「●●社に入社できるくらいこの企業で成長ができるのか」というイメージしていただけるかと思います。

「どのようなキャリアアップができるのか」が入社”前”の時点で見通して、入社の決断ができると良いですよね。

 5-2. アルムナイからのリファラル採用

また、アルムナイからのリファラル採用にも繋がるという効果も見込めます。
リファラル採用は、「社員に紹介してもらう採用手法」のことですが、アルムナイも「元社員」ですので、アルムナイからマッチする人材のご紹介が期待できます。

むしろ、現在の社員からリファラル採用を進めるよりも、第三者的な立ち位置であり、内部を熟知しているアルムナイからの紹介のほうが、求職者様にとって信頼できる企業に見えるかもしれません。

いい関係を築けている企業はこんなメールをお送りしてみるのも良いかもしれません!

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6. 少々アグレッシブな施策

少々アグレッシブな施策ですが、求職者の入社後のミスマッチを防ぐため、アルムナイに依頼するべき施策として下記も考えられます。

6-1. 採用イベントに登壇いただく

ここでの採用イベントとは、会社説明会やミートアップなど企業と求職者が顔を合わせ双方のアピールの場があるものを意味します。

イベントに、代表・現社員数名・アムルナイ1名くらいで構成すると良さそうです。

👤アルムナイ「私は△△の理由で退職しました。」

選考の初期段階でこんな話を聞くと、自信の就活の軸がブレている方やカルチャーマッチしなそうな方のふるいがかけられると思います。

6-2. 面談・面接に出ていただく

ここまでくると、現役社員よりも採用活動に積極的に参加していただいている場合もあると思います。

ここでアルムナイから確認して欲しいことは入社への覚悟感です。

👤アルムナイ「思った以上に仕事に熱意を持った社員が多いですよ?」

特に育成になかなか工数をさけないベンチャー/スタートアップ企業であれば必要な施策になるのではないでしょうか。

ただし、これを任せられる人はアルムナイの中でもほんの1部だと思います。
オススメとしては「現役の社員と比較しても優秀だったと感じる方で、さらに退職後もいい関係性を保てている方」だと思います。

そんな方がいらっしゃれば、ぜひ採用活動に協力していただけないかどうかお声がけしてみてください!

最後に

いかがでしたか?

アルムナイは再雇用だけでなく、メリットがたくさんあります。
もちろん今いる社員や求職者を大事にすることが最優先だと思いますが、アルムナイへ目をむけることも今後の採用の重要なカードとなっていくと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!


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