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09.なぜコミュニティなのか

〜はじめに〜

 1月29日に公開されましたMayprill Recordsによるクラウドファンディング企画についての僕の思いを書き綴っていきます。1日3つほど上げていく予定が、しばらく前の文章のため色々手直しなどをしていて更新が遅れてしまいました。申し訳ありません!

いずれもちょっと頭でっかちではあるので、表現が少し怖いんですが、興味ある方はよんでみてください。なぜコミュニティで、そこで何がしたいのか。やってみないとわからない部分も多いのですが、当初考えていた内容を記載します。

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09.なぜコミュニティなのか

【きっかけ】

コミュニティを作ってみる。

この着想をくれたのは、先日Emeraldで参加したこの企画。

Emeraldそのものが、音楽集団であると同時に、上記のイベントチームのようなそれぞれが仕事を持ちながら行う「コミュニティ」だったのです。僕らもメンバーとの共同出資で始めたバンドが7年間で少しずつ、協力者を見つけ、デザイナー、フォトグラファー、サポートプレイヤー、CD流通業者、配信業者、メディアの方、共演者。そうした方々が集まってできたコミュニティな訳です。そして「演奏をする」「曲を作る」「リリースする」を実現してきたのです。その中には「絶対いい音楽を作る」という一つの思いにしたがって、やってきたわけです。誘われるイベント、掲載記事の確認、そうしたこと全て、逐一話し合って進めてきたのです。気の遠くなるような工程をみんなで話し合いながら。

代表の町田君の熱意に呼ばれ参加したそのイベントスタッフの姿は正にバンドでした。今後もこうしたチームやコミュニティができ続けていくといいなと思ったし、そうしたコミュニティ同士、コミュニティの中の人がコミュニティごとに分断せずに往来し、互いを高め合うようなそんな世の中ももうすぐそこなんだなという実感を持ちました。

ちなみに町田君にこの企画の話をしたら「中野さんにはアーティストでいてほしい」と言われてしまいました。しかしながら、やってみたいことがあって、それを誰かにやってもらうのを待つのも辛くてですね。まずは僕から始めてみようと思ったんです。彼がそうしたように。そこに、いろんな方が仕事の合間や、日々の隙間で、協力してくれたらいいなと思うんです。そして僕はちゃんとアーティストします。

【音楽やりながらコミュニティの運営なんてできるのか】

わかりません。。w
やってみないと。。

ただ、夜の遅い時間や早朝を音楽に関することに当てて、土日は思いっきり音楽をする。メンバーと同じ動きをしながら、平日はこうした活動や、いただいた仕事などをしつつ、また他のコミュニティに参加したりしつつやっていけたらと思います。昔はわかりやすく「内にこもったアーティストタイプの人」だったと思います。ファンの方はアーティストにそうした「内向性」を求めるのかもしれませんが、昔からアルバイトも大量にしたし、仕事もバンバンしていましたし、妻も子供もいるので、今はずいぶん変わってきています。アーティストとしての自分はずっと心にちゃんといますが、実は人が大好きで、人と人を繋ぐのが大好きで、そういう自分もいます。裏方も大好きなんです。でも、コミュニティが面白く育っていけば、音楽に割く時間もどんどん増えていくんじゃないかと思っていたりしますし、言葉やメロディに込める感性も新たな成長ができるような気もするんです。

【金銭的支援を受け取ることだけが全てではない】

このクラウドファンディングは、レコード制作のために金銭的支援を募ることだけが目的ではないのです。

レコードを制作するにあたり、どれだけの人がMaypril Records及びEmeraldの作品に想いを寄せていただいているのか、この活動を通して出会っていただけるのかを知るためのものでもあります。

又、支援金という形で参加しない方、その意思のない方でも、その制作工程や内容を垣間見、又僕をはじめとしたアーティストの思いなどを垣間見ることができる場所を作りたいと考えているのです。

もちろん眺めているだけでもOKです。

能動的に「参加」ボタンを押してくれる方と、頑張ってくださいという声!!何か手伝えることがありますよという実働的支援、金銭的な支援をしてくださる方とがいて、そのコミュニケーションができる場所が欲しいと思ったのです。

幸いこのMuevoのクラウドファンディングは0円から参加権を付与することが出来ます。参加していただく場合はFacebookの秘密のグループにご招待します。

Muevoは音楽に特化したクラウドファンディングサービスを展開していて、レコード制作にも大いに手を貸していただけるサポート体制で、大変心強いです。

【具体的にどんなことをするのか】

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・プロジェクト達成に向けた進捗の細やかな共有
・リターンイベントの様子の共有
・知識の共有
・地方情報の交換
・Maypril Recordsからの問いかけや投げかけに自由に反応してもらう
・もっとこんな風にしたら楽しくなるのでは?と言う提案の交換
・素直な応援
・何やってるのかなーと言う純粋な観察
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ちょっと抽象的かもしれませんが、Maypril Recordsを盛り上げて、Emeraldが広がる姿がみたいと言う思いと、なんか参加してみたいと言う気持ちのある人や、自分自身も何かしらの活動をしている人たちとが、シームレスに繋がって何かをすることができるようにするコミュニティといったところでしょうか。

日本の音楽業界が抱えるリアルな現状みたいなものも見えてくる可能性があり、音楽に「与えられた音楽を受け取るだけのエンターテイメント」を求める人には、少し刺激が強いかもしれません。

しかし、「バンドってこんな風に活動してるんだな」と言うことも合わせて興味がある人には、知的好奇心を刺激する内容になるのではないかと思います。それはそれぞれが行なっている活動やビジネスに対するアイデアとなって還元される可能性もあるのではないかと考えるのです。

たとえ今回、全作品のレコード化が叶わなかったとしても、思いのある人がいれば、何か実現の道が残っているかもしれません。

このコミュニティ「Maypril Basement(仮)」は、「Emerald制作委員会」ではないですが、緩やかであったかい、日本各地、世界各地の方々とのリアルなコミュニケーションの場として、運用していけたらと思っています。

「Maypril Basement(仮)」の本名も、みんなで決めたいです。まずはFacebookの秘密ページ内で行えたらと思います。このプロジェクトに能動的に参加をしてくださった方々へ、その後のレーベルやEmeraldの活動を定期的に伝えていきながら、どんどん外へ外へ、活動の幅を広げていきたいと思います。

無料で入れる代わりに、この機を逃すと、しばらく普通に入ってくることはできない場所となります。運営は、基本発起人の私中野が行う予定ですが、メンバーが面白がってくれたら、メンバーにも助けてもらおうかなという形です。メンバーみんなそれぞれすごい面白いので、みんなでやれたら楽しいです。

俗にいうファンクラブとは違います。楽しんでくれる方々とじっくりと一緒に作っていけたらという気持ちです。あくまでミュージシャンでもあるので、そこに活動の比重が偏っていくことは避けたいと思っています。ただ予想以上の盛り上がりが生まれた場合、それは追って考えます。

面白がってもらったり、熱くなってもらえたり、一緒に色々なことを話し合えたり、そんな風にして拡大して行ったり進化できたら、本当に新しい音楽の作り方を創造できるかもしれません。ベーシックにある考え方を共有しながら、最良の方法を共に考えたり、意見を交わせるといいなと思います。

そんな可能性を、僕は感じています。様々な人たちの生活や、仕事や、趣味などに使う様々なエネルギーの一部を、「風変わりなレーベルを支えながらバンドを大きくする」という試みで、より一層輝かせられたら嬉しいです。僕達だけでなくそんなコミュニティがたくさんできて、様々なコミュニティに参加しながら、どんどん主体的に楽しむ社会ももうすぐそこかもしれません。

ファンの方だけでなく、毎日忙しく外で働く人も、昼夜逆転で働く人も、技術や熱意はあるけど一人じゃ心細い人も、エネルギーを持て余してる人も、純粋に興味がある人も、バンドが好きな人も、新しいバンドの運営方法を探ってる人(僕らがうまくいくかもまだ未知数ですが)も、みんな巻き込んでそれぞれ何かを持ち寄って、何かができたら面白いなと思うわけです。

こちらの盛り上がりについては、蓋を開けてみないとわからない部分も多いいので、何が起こるか全くわかりませんが、それも今からとても楽しみです。

「10.このクラウドファンディングの社会的意義について」(リンク)


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【noteのサポート機能について】
このnoteではサポート機能を使ってレーベル代表中野に直接支援を送ることができます。もしも支援をいただけた場合は、レーベル運営、主にバンドやレーベルのインフラ面の充実に使用させていただきます。しかしながら、プロジェクト期間中は、可能な限り、Muevoからの支援が嬉しいです。

温かなサポートは他のノートのサポート始め、外で書く際のコーヒー代などに当てさせていただきます。