矛盾
僕は矛盾という言葉が好きで
「お前さっきと全然言ってること違うやん」とよく言われるけど、それを言われると少し嬉しくなる
一応言っておくが、これはもちろん「一度吐いた言葉を飲む」という無責任にコロコロ言ってることを変えてるわけではないということを最初に断っておく
これを踏まえて今から幾何学についての話を
幾何学とは簡単にいうと「図形や空間について研究する数学分野の学問」のことである
突然だが、いま僕が「平行線は交わる」と言い出したらみんなはどう思うだろうか
小学生でも知ってる「平行線は交わらない」いう公理をこいつは知らないなんて義務教育からやり直してこいよ
ってなると思う
でも残念ながら間違っているのは君たちで「平行線は交わる」ことはすでにちゃんと証明までされているのだ
そんなアホな、って思っている人に今からなぜ平行線が交わるなんてことがあるのかを説明していく
今ここに一枚の紙があるとして
まず油性マジックで平行線を二本引く
この今書いた平行線は平行線である限りどんだけ延長してももちろん交わらない
ではここでこの紙の端と端を少し捻ってやったとしたら??
そう、さっき書いた平行線は延長させると交わるのだ
いやズルすんなよ、って言っている人は想像力不足で
君たちが小学生の時に習った「平行線は交わらない」いう公理は実は空間が歪んでない時の話で、歪んでいる空間では平行線は交わるのである
「いや空間が歪んでるって、だからズルすんなよ」とまだ納得できない人にもうひと刺しトドメを刺させてもらうと、この世界は空間が歪んでるという説の方が数学者たちの間では有力である
空間が歪んでいるとは次元数を上げるということにも言い換えられる
以前次元の話でポルターガイスト現象の話をしたけど
(リンク https://note.com/nknskoki/n/n6a720c436dba )
また長々と難しい話を語ってきたけど、今日は何が言いたいかというと二次元の話では「平行線は交わらない」し、三次元の話では「平行線は交わる」ということ
つまり「平行線は交わらない」し、「平行線は交わる」のである
「平行線は交わらない」も正しいし、「平行線は交わる」も正しいのである
「?????」ってなりそうだけど、宇宙にはこういう矛盾が実際に存在するということ
ゲーデルという数学者は世の中には矛盾が存在することを「不完全性定理」ですでに証明もしてしまっている
最初の話に戻るけど、だから僕はこういう話をしてる時に「お前さっきと全然言ってること違うやん」と言われると少し嬉しくなるのだ
仏教哲学では矛盾には寛容な理由がこれでわかったと思う
視野の狭い人は常識に囚われて、頑固で矛盾を認めないけど
いつも言っているけど二元論の振り子は片方に偏っていてはいけない
どちらかが正しいのではなくて両方とも正しいのだ
二元論は二律背反でもなく中途半端でもない
とにかく根元の"支点"が最も大事であるのを認識すること
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