主観
机の上にリンゴがひとつあったとして
料理人はおそらく食材としてそのリンゴを見ているだろう
画家はおそらく対象としてそのリンゴを見ているだろう
物理学者は物体としてそのリンゴを見ているだろう
腐ったリンゴは料理人にとってはゴミ箱に捨てるかもしれないが、画家にとっては格好の事物として絵にするかもしれない
木から落ちたリンゴは画家にとっては何の気にも留まらないかもしれないが、物理学者はニュートン力学を頭に思い描いているかもしれない
リンゴひとつ取っても、人によって感じ方はそれぞれなのだから
同じ世界を生きているのに、人によって見えている世界は違うのだ
色盲の人が見ている世界と、僕の見ている世界の色は違う
視力の良いアフリカ人は同じ夜空を隣で見上げてても、僕より綺麗な星空を見てるかもしれない
酔っ払った人が見る世界は、シラフの人より歪んで見えている
それなのになぜ人間はすぐ人をバカにし見下し、自分と違う考え方を受け入れられないのだろう
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