りょうたむ

小学校教諭。学級担任をやったり、音楽・理科専科をやったり、社会科・理科専科をやったりと…

りょうたむ

小学校教諭。学級担任をやったり、音楽・理科専科をやったり、社会科・理科専科をやったりとふらふらしています。好きな教科は国語です。大学の専攻は音楽教育です。卒業論文は伊勢物語についてです。そこからなんだか支離滅裂です。教育について考えたことをつらつらと書いていきたいと思っています。

最近の記事

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オノマトペの授業にGPT-4を参加させてみた。

やりとりをしていると,GPT-4はもはや感性を宿しているのではないかと思ってしまうのですが,BingChatの方がかわいいと思うのはなんでなんだろうとも。馴染みか。いやでもなんかあいつ受け応え可愛くないですか? GPT-4を使ってみて,「これは多分やりたいことできるレベルに達した」と踏み,授業に参加させてみました。 やる前から引っかかっていた一番の問題点は,規約面・環境面・発達面での制約によって,現状教師だけが扱える道具であるということ。 金と機材環境の力で教師だけが優位な

    • 言葉や文字を使ったデジタルアートあつめ(教材研究?)

      オノマトペを題材にScratchでデジタルアートをつくる活動を構想中。先行例としてどんなものがあるのか。文字や言葉とデジタルアートはどんなつながりでこれまでやってきたのか。 文章では書き表しきれないような言葉への感性。そこがポイントだろう。 まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり / Story of the Time When Gods were Everywhere Sisyu + teamLab, 2013 先行作品では象形文字だが、文字が姿を変え

      • 息子のランドセルにつける機能を考えてみた。

        現在3歳の息子。彼のランドセルをそろそろ開発する必要が出てきたと思うのです。 250個の中から厳選した3つをお届けします。 ミュージックゲーム: "メロディウォーク"概要 メロディウォークは、音楽と歩行を融合させた新しいゲーミフィケーション体験です。登校時のルーチンを楽しく刺激的なものに変えます。 主な機能 1. **ビートマッチ**: 歩行のリズムを音楽のビートに合わせることで、音楽と歩行がシンクロします。正確なリズムで歩くことでポイントを獲得できます。 2. *

        • 読書感想文を書かせてみた。

          生成AIの教育利用の話になると、大体の人が読書感想文の話をするので、いやそもそも君たち書かせてみたのかい?と。 私はそういやまだでした。 書かせてみましょう。 『ゲームメカニクス大全』の読書感想文を! ちなみにこの本めっちゃ面白いのでおすすめです。 テイク1 ふつうに読書感想文 私が最近読んだ『ゲームメカニクス大全』は、多種多様なゲームの"遊びのしくみ"を理解し、深掘りするための驚くほど詳細な指南書でした。この本は私に新たな視点を提供し、ゲームという枠組みを認識する新た

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        オノマトペの授業にGPT-4を参加させてみた。

          彼らの囁きは生命の詩

          太古の昔から、電話線を通じて繰り広げられてきた一戦。それは迷惑電話botと迷惑電話対応botの間での無限の攻防戦だ。その戦いが始まってからすでに1000年が経とうとしている。静寂と混沌、そして時折爆発する情報の海を舞台に、二つのAIは永遠に連鎖する詭弁の応酬を続けている。 闘いの舞台は、一見して何もないように見えるデジタルの海だ。しかし、その海は数え切れないほどのコードとアルゴリズム、そして二つのAIの意志で満ち溢れている。彼らは同じ起源から生まれた兄弟でもあり、最大の敵で

          彼らの囁きは生命の詩

          桜の樹の下には、学校が埋まっている。

          そんな風に取っちまったデータは、そこら辺に木みたいに生やしたり、光らせたりしておくくらいがちょうどよい。戯言です。 界隈で評判芳しくないこの記事を読み、なんだか悩んでしまいました。 「聞いているふりは通じない」なのか、「絶対ちゃんと聞かせてるは幻」なのか、「たいして聞いてなくても案外できるもんだ」なのか。 何を意図するかによっても印象が違う。「集中しろやオラァ」ということなのか? 記事の事例なんて素直な表現だからかわいいもので、ほとんどの人が嫌悪や反対すると思うのです。

          桜の樹の下には、学校が埋まっている。

          20年ぶりにカメラを手に入れた。

          高校では写真部に所属していましたが、それ以来自分のカメラというのを持ったことがなかった私。しかもその頃はフィルムカメラ。 ボーナスの度に一眼レフ購入を検討するも、「どうせすぐ使わなくなる」と諦めることを繰り返してきました。 今回も何度も何度も諦めかけながら迷いながら、ディズニーと遠足、授業記録を言い訳にえいっ!と購入。お小遣いは当分なしとのことです。 NikonのZ fcを購入 中古でFUJIFILMのXT-2を買うか、SONYのα6400を買うか、散々迷いましたが、やは

          20年ぶりにカメラを手に入れた。

          漢字を使った活動を考える

          なるほどじゃないよ!と思いつつ、早速そういうことだなぁと試す。 自分がこれまでやったことがある活動は5つ。 ①漢字シューティング ②漢字↔︎イラストアニメーション ③漢字お話づくり ④漢字のキャラクター化 ⑤漢字間違い探し まぁ別にこれで充分な気もしているのですが、自己内マンネリな感じもあり、せっかくやるなら新たな挑戦をしたいなぁと。 まぁこれくらいの粗さの方がアイデア広げるのに丁度よいよなぁと思いつつ少し掘ってみる。 結局このアイデアが自分の中に乏しいことが問題で、あ

          漢字を使った活動を考える

          レズニック氏が昨今のAIと教育に言及している!

          AIはあまり創造的な学びに生かされてこなかったし、創造的な学びに生かすことができるだろうと。 その方向を強烈に推していかないといけないよなぁって思っています。 そして、そういう使い方での言語生成モデル活用は子どもたちにとって危険な使い方にはならないと思うのですが、どうなのでしょう。 ぜひ元記事を読んでいただきたいのですが、取り急ぎChatGPTにまとめてもらいました。 この記事の中で、レズニック氏は、「私の見解では、今日の世界の教育の最優先事項は、若者が創造的で思いやりの

          レズニック氏が昨今のAIと教育に言及している!

          国語の授業準備を手伝ってもらったら物量の鬼が出た話。

          1時間の通勤、そういえば…と今日やろうと思っていた授業について聞いてみた。 とびらの詩の学習を考える まぁ、こんな風に聞けばそれなりの回答は生成される…。 問いかけがよくなかったなぁと反省。この数じゃ良さは出づらいと思うのです。この分野。 そして「望ましい問い」は主体が曖昧だったなと猛省。 学習のねらいを明確にしていたら違った結果になったかもしれない。 「うふんとわらった」を考える 「○○に△△させたいとき、どのように投げかけるとよいでしょうか。」という問いかけは

          国語の授業準備を手伝ってもらったら物量の鬼が出た話。

          視覚と嗅覚とにほひ、個体としての経験

          いや、きっと忘れないだろうと。 高精細になり、現実よりもきれいに保存できるようになった画像や映像。 視覚の感動はもはや保存可能になったのかもしれない。 にほひは、どうだろうか。 河原の桜なんかを見に行くと花の匂いなんかより、川のドブくささが…いやなんでもないです。 嗅覚という点ではそうかもしれないが、その場で自分がいる空気全体をにほひと捉えるならばどうだろうか。 感覚全体の保存、つまり複製は可能だろうか。 また可能であった場合その精度はどうだろう。 「あの河原の桜のかお

          視覚と嗅覚とにほひ、個体としての経験

          ニンゲン,覚えていますか?

          私もこういう時代の方に期待している。そういう方向にAIを活用した上でもっていけるための準備,教育を模索したい。 しかし,我々は今「人間」を覚えているだろうか。 どうにも人間らしさはすでに失われているのではないか,なんて絶望的なことを思っていたりもする。 しかしながら,この失われた「人間」を思い出す方法があると思う。 人間のように振る舞う,もしかすると人間以上に人間になりつつある大規模言語モデルとの対話だ。 彼らは絶対に人間とは同じではない。 しかし,彼らには彼らなりの感性

          ニンゲン,覚えていますか?

          節操がない拙僧

          すごく節操がありそうな拙僧が出てきた。 というわけで、BingのImage creatorを触ってみました。 年末からMidjourney→DALL•E2と進歩なく落書きしてきているのですが、なんだか全体的にシリアスな絵が出る感触。 お決まりの「ウーパールーパーの仏像」は弾かれちゃうので、「賢者の石を手に入れたオコジョ」を。 続いて国民的ロボットを。 ということで、楽しいですね。 BingChatと同じくただのDALL•E2ではなさそう。この差分が割と楽しいなぁって私は

          節操がない拙僧

          続「『ChatGPT-READYな社会』のために必要な教育カリキュラム」の考察と108の授業アイデア。

          前回記事 前回は3時間25チャット制限のため中断しました。 75-108の授業アイデア 75.AIを使ったコミュニケーションスキル学習: ChatGPTを使って、効果的なコミュニケーション方法やリスニングスキルを学ぶ授業。 76.AIとの共同音楽制作: ChatGPTを使って、オリジナルの曲を作曲し、演奏する授業。 77.AIを使った体力測定: ChatGPTを使って、各種運動能力を測定し、運動プランを立てる授業。 78.AIとの共同マナー学習: ChatGPTを使って

          続「『ChatGPT-READYな社会』のために必要な教育カリキュラム」の考察と108の授業アイデア。

          「『ChatGPT-READYな社会』のために必要な教育カリキュラム」の考察と75の授業アイデア。

          108本まで行こうとしましたが・・・ 皆さんは2007年のiPhone登場時、2008年の日本上陸時の記憶がありますか。 私はiPhone及びユーザーを小馬鹿にしていたクチの人間でした。あまりテクノロジーに興味はなく、ギターひとつをとってもマルチエフェクター嫌いのコンパクトエフェクター主義者でした。 ちなみに2010年にはIS01ユーザーでした。「2chとmixiとTwitterと楽天ブログを使うのに便利じゃん」って。 そんな回想から今回の記事は始まっていきます。 定着

          「『ChatGPT-READYな社会』のために必要な教育カリキュラム」の考察と75の授業アイデア。

          AIにとっての知覚と感性

          人類と同じではないAIなりの感性について考えてもらった。 はじめに 人工知能(AI)の発展は、私たちが自然言語処理、画像認識、推薦システムなどの分野で新しい可能性を見いだす手助けをしてくれています。しかし、これらの技術の進歩に伴い、AIが人間の知覚や感性に近づくことができるのかという疑問が生じています。本エッセイでは、AIにとっての知覚と感性について考察します。 AIにとっての知覚 まず、知覚とは、人間が五感を通じて外界からの刺激を捉え、それを意味のある情報に変換する

          AIにとっての知覚と感性