13歳からのアート思考
○です。
最近、積読していたこの本を読了しました。
末永幸歩著の、「13歳からのアート思考」という著書です。
読んでみた結論なのですが、この本はアート初心者に是非是非おすすめできる内容の本でした。
そして、アートの良さがわからない、見方がわからない、なんて人にもおすすめです。
今日はこの本について。
キーとなる6つの作品
この本では、6人のアーティストによる6つの作品から、アートの見方を考察していきます。
アンリ・マティス《緑のすじのあるマティス夫人の肖像》
パブロ・ピカソ《アヴィニヨンの娘たち》
ワシリー・カンディンスキー《コンポジションVII》
マルセル・デュシャン《泉》
ジャクソン・ポロック《ナンバー1A》
アンディ・ウォーホル《ブリロ・ボックス》
…どうでしょうか。知ってるアーティストもいれば、だれ?って人もいると思います。
この人たちは、アートの価値観においてあることをぶっ壊したアーティストたちです。
この6人のぶっ壊した価値観から、アートの見方や考え方を考察していきます。
一人でもわからないアーティストがいれば、検索はせずこの本を読んでみてください。
とっても新鮮な価値観や見方を味わうことができます。羨ましい、、、
わかるアーティストでも、この作品をどう見るのか、ということがわかります。
思考力を高めるエクササイズとアウトプット鑑賞
この6つの作品を鑑賞していく前に、簡単なエクササイズがあります。
例えば、自画像を描いてみようであったり、リアルに描いてみようであったり。
そこは飛ばさずにぜひやってもらいたいポイントだと個人的には思います。
エクササイズをこなした後の、なぜそう思ったかという点などの思考力が、この本におけるキーポイントだからです。
そしてそのあとに、6人のアーティストの作品を実際に鑑賞してみて、アウトプット鑑賞をしていきます。
アウトプット鑑賞とは、その作品を鑑賞して、それを見てまず何が見えるのか、そしてどう思うかを他者と共有していく鑑賞の仕方です。
だめ出しでも構いません。
そのように作品と向き合うことが重要なのです。
この鑑賞の仕方、まさしく対話型鑑賞のかたちなのです。
これらのエクササイズと、アウトプット鑑賞をこなしていくことで、アートの見方を養っていくことができるのです。
アートとは思考力を深めるものである
最後に。
タイトルまんまのお話なのですが、この本が言いたいこと、それはアートを鑑賞することで、自分なりの答えを見つける力がつく、ということです。
ものの見方を養うことで、あらゆる視点で物事を俯瞰していく力が高まるということなのです。
自分なりの答えを出すということ、つまり自分の意見を持つことができるということです。
常識を破る思考は、先に進むためには絶対に必要なものです。
アートには、そのような思考法を深める力があります。
ぜひ、6人の偉大なるアーティストと一緒に、固定観念をぶち壊して見ませんか?
ちなみに、中田のあっちゃんもこの本についてレビューしていました。
とってもわかりやすい動画だったので、ぜひぜひ。おすすめです。