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1タムドラマーvs2タムドラマー

ドラマーはセッティングで個性を出す生き物()。
そのセッティングの際の個性の1つとして「タムの数」が挙げられます。↓

元サイトはこちら


まぁ所謂、何個太鼓使うのかって話ですね。

僕はサムネにもある通り、現在1タムセットです。
ここで気になったんですけど・・・



インディーズバンドのドラマー、1タムが圧倒的多数派じゃね???


いや、僕の周りがたまたまそうなだけだと思うんだけどね。
にしても2タムドラマーが絶滅危惧種レベルで存在しない。目にしない。

対バンイベントの時ではもはや1タムがデフォルト状態の箱も多いくらい。


でも面白いことに、プロドラマーになるとこの割合が逆転というかトントンあたりまでひっくり返るんですよね。
逆に1タム勢の方が希少種まである。

てことで今回は、1タムと2タムそれぞれのメリットデメリットを考察しつつまとめていこうと思います📝。




1タムセットのメリットとデメリット

メリット
・ライドシンバルが叩きやすい
・フィルのパターンを考えやすい
・フレーズもセッティングもシンプルにまとめやすい

デメリット
・セッティングの際に一手間かかる
・出せる音色のバリエーションが減る
・セットの迫力が減る


個人的に1番の恩恵は「ライドシンバルの叩きやすさ」ですね。理に適った配置。
2タムセットだとどうしても体のほぼ真横あたりに位置してしまうから可動域的にもなかなかストレスが多いんですよね。

ま、タムをスタンドにマウントしてバスドラから分離しちゃえばライドは手前に引き寄せられるんですが。


先述で「対バンイベントの時ではもはや1タムがデフォルト状態」と書きましたが、スタジオではまた話が変わってくる

スタジオは「2タムセットがデフォルト」なので、自分が叩く際にタムを片方外したりズラす必要が出てきます。退出するときはもちろん元に戻して。

これが若干手間なんですよねぇ。大した労力ではないけど。



個人的な1番のデメリットはセットの迫力が減ること。これ結構大事なポイントなんですよ。

ドラムは基本的にフロアから1番遠いところに位置していて、尚且つ自分の前にはボーカルや竿隊など他のメンバーがいる。

「お客さんからはそもそも視界に入りづらい配置」でセットの迫力もなかったら?


もう言わなくてもわかりますよね。マジで空気になります。あんだけでかい図体してる癖に。


悲しいですよ、ステージに立って演奏してるのに「印象にすら残らない」っていうのは。

セッティングも見てくれている人に印象付ける大事な要素のため、ドラマーはそこも”ステージング”の1つだと考えています。



2タムセットのメリットとデメリット

メリット
・セットに迫力が出しやすい
・音色の種類を増やせる
・フレーズのバリエーションを豊富にできる

デメリット
・セットの仕方を工夫しないと体に無理が生じる
・太鼓の数が増える分、チューニングに時間がかかる
・セッティング考察に時間がかかる


ここからは2タムセットのお話。
やはり1タムセットと2タムセットでの1番の差はやはり「使用できる太鼓の数」。
COWCOWで取り上げられるくらい当たり前なこと(?)。

音色が増えると同じパターンのフレーズでも違って聴こえるので、非常に聴いてて楽しいです。飽きない。


だ と し て も

僕はまだしばらく1タムセッティングを継続するつもりです。


理由は簡単。

「デフォルトの2タムセット」は体にとってストレスが大きいから。


さてここで4名の方のセッティングを見ていきましょう。↓
タムの位置に注目。


https://www.instagram.com/p/Ch7h518rq29/



いかがでしょう。
全員自分の正面にタムを配置していることに気づきましたか?

ここで最初に登場した画像を振り返ってみましょう。↓


気づきましたか?このデフォルトのセッティングがいかに不自然な配置か。

スネアを正面にするとタムを叩く時にありえないほど体を右に捻らないと叩けないんです。
ましてや右に思いっきり捻った状態で綺麗に太鼓など鳴らせるわけがない。


これが「2タムセットは工夫しないと体に無理が生じる」の核心です。

骨格の差はあれど、「タムを自分の正面に配置するセット」はより体の可動域の不自然さがなく演奏が出来る最適解だと僕は考えています。


たまに僕も2タムセットにする機会がありますが、その時は必ずバスドラから分離させてマウントしています。




さて自分なりの考察をここまで書いてきました。

今回の結論は

「自分の正面にタムを設置できないなら2タムセットにはしないほうがいい」

です。

Try&Errorで自分なりのセットを構築していきましょう🥁。
それではまた👋。


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