機材のイロハVol.2~6ハンスネアの罠~
超絶久しぶりの機材シリーズ更新です。
前回いつだったか遡ったらまさかの4月😂。
機材関係は経験を重ねた上で書かないと、どうしても表面上だけの薄っぺらいレビューになってしまいます。そのためなかなか更新の頻度を上げるのは難しい🤔。
今回はスネアについての考えをようやく形に出来たのでまとめてみました🥁。
そもそも6ハンってなに?
タイトルにあった「6ハン」とはスネアの胴の深さを指しています。正確には6.5インチ、略して6ハン。
深さの違いによる主な特徴は以下の通り↓。
現在、主にロック界隈ではメインスネアが5~6.5インチ、サブスネアが3.5~4インチの深さが主流。
現在使用しているスネア
僕が現時点で使用しているものは、TAMAのラーズモデル。
シェルの材質はスチール。
2019年に初のマイスネアとして購入してから今年で4年目。僕の憧れであるCrossfaithのTatsuさんが過去にメインスネアとして使用していたことが購入の理由。
もうね、本当に重いです(物理)。
サウンドハウスの商品説明にもあるように、しっかり鳴らすことが出来たら爆裂な音が出ますが、鳴らし切るのは結構難しいです。僕も4年使って納得いく音を出せるようになったのもここ最近。
6ハンだからという理由もありますが、シェル自体も鳴りづらいというか、響きづらいようにも感じます。綺麗に鳴らせないとスチールシェル特有の耳に刺さる金属音が響くのも難しいポイント。
6ハンのメリットデメリット
さて今回の本題である「6ハンスネアの罠」も含めてまとめてみましょう。
メリットは置いといて、デメリットの僕の考えについて紐解きます。
先ほどから散々出てきている「鳴らし切るのが難しい」。
ドラマー以外の方からしたら理解が難しいと思います。
Q.フルパワーで振り切ればでかい音なんて鳴るでしょ?
A.そういうわけでもない。
スネアに限らず「太鼓」というものは
ヘッド(打面)→シェル(胴)→ボトム(打面の反対側の面)、上から下へ力が伝わって振動し、音が出るような仕組みになっています。
フルパワーで振り切ると振動し切れずに音が止まってしまうんですね。
ヘッドを叩いた表面上の「バチッ」ていう音は出ますが、加えられた力はスムーズに下へ逃げられないため、シェルやボトムまで綺麗に振動させることが出来ないんです。所謂「音が潰れている」状態。
排水溝に水を流す時と似たようなイメージ。ある一定量以上の水を流すとスムーズに流れず溜まる現象。
また、シンプルにフルパワーで叩いていたら機材の寿命がどんどん削られます。
Q.ならば力抜いて叩けばいいの?
A.そうだけどコツはいる。
今回のnoteのみで伝えるのは正直限界があります。過去にも僕なりの脱力のコツ、鳴らす時の意識はnoteにまとめたので、こちらやこちらにアクセスしてみてください。
そして2個目のデメリット「音の立ち上がりが遅い」について。
これ、ジャンルによっては結構馬鹿にならない問題点です。実感したのはここ1ヶ月あたり。
ここ最近は荷物を軽くしたいという理由でスタジオ常設のスネアを使用する機会が増えていました。基本的に常設スネアの深さは5~5.5インチが大半。
普段の自分のスネアより浅いからレスポンス(叩いてから鳴るまでの速度)が速いこと速いこと(当たり前)。
あまり鳴らそうと意識しなくても十分鳴ってくれるんですね。
特にラーズモデルは鳴らしにくい部類だから尚更感じていることではありますが、このレスの速さがあると何が良いかと言うと…
スネア以外にも気を配る余裕、体力が生まれるところです。
6ハンスネアはより太く深い音が出せることが魅力ではありますが、それが仇となる場面が出てきます。個人的にはメロスピやメロコアなどの速いジャンルが該当するかと。
深さが深くなるほど音が出るまでのラグも当然発生します。そこも考慮して叩かないと若干スネアが遅れて(ズレて)聞こえる事態が起こり得るわけです。
まぁ「そこまで対応できる演奏力をつければいいだけの話」で片付けることは可能ですが、スネアにそこまで神経持っていかれているならもっと浅胴にした方が総合的な演奏力はより向上するのでは???
デカいのが正義!深胴はロマン!
気持ちはわかる。でももう少し熟考の余地ありでは🧐?
以前までは僕も「スネアは6ハン以外認めん!」とかなり凝り固まった思考を持っていました😅。
でも次買い換える時は5インチのものを計画しています↓。
今まで6ハンの世界しか見ていなかったので、視野を広げられるいい機会になるかと。
買って使用したらレビューnote書いてアウトプットします。
今回は以上!それではまた👋。
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