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【書評】『アイルランドの薔薇』石持浅海│いかにも王道なミステリー【2023/10/12】
抜こう作用です。
一時期、本格ミステリを読み漁ろうと思っていた時期があって、その時に本作を手に取ったのだけど、途中で投げ出してあったので、この度再読した。
評価:6(10)
あらすじ
南北アイルランドの統一を謳う武装勢力NCFの副議長が、スライゴーの宿屋で何者かに殺された! 宿泊客は8人――そこには正体不明の殺し屋が紛れ込んでいた。やはり犯人は殺し屋なのか? それとも……。宿泊客の一人、日本人科学者・フジの推理が、「隠されていた殺意」をあぶり出してゆく!
本格推理界に衝撃を走らせた期待の超新星の処女長編!
武装勢力NCFは本作のオリジナルだが、題材となっているのは歴史上の出来事である北アイルランド問題である。
このNCFは、実際に存在した武装勢力であるIRA、「アイルランド共和国軍」と紛争を繰り返しているのだが、この度、停戦し、英国との和平交渉を始めた。
しかし、そこには足枷があった。
1994年にも、和平交渉を行おうとしたのだが、NCFのメンバーが一般市民の家族を殺害する事件が起き、交渉が決裂したのだ。
そこで、NCF指導者であるマイケルは、恐らくこの家族殺害事件の主犯であるダグラスの暗殺を、殺し屋の『ブッシュミルズ』に依頼する。
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