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N中等部・プロジェクトシート紹介(目標設定)

こんにちは、N中等部「ネッ中note」です。
今回は「目標設定シート(プロジェクトシート)※以下プロジェクトシート」についてご紹介します。

はじめに

目標や夢を持つことで自身の成長、人生の充実が図れるなど、文献等はとても多くあります。
現在大リーグで大活躍の大谷翔平選手が、高校時代に行った曼陀羅風の目標設定などが大変話題になっています。

目標や夢を持つことは良い影響につながることなどがわかっていても、「目標や夢を持とう!」という言葉の投げかけだけで目標が設定できたり、夢が持てたりできるものではありません。
N中等部では、「自身の考えや目標を記入し、やるべきことを明確にする」ために「プロジェクトシート」を利用しています。このプロジェクトシートとはどのようなものか、どのような時間に、どのように使うかをご紹介します。

また、このプロジェクトシートを活用したポートフォリオサイト制作や、コーチング面談に関する記事は後日公開予定です。

N中等部のプロジェクトシートの中身

プロジェクトシートとは以下の構成で作られています。

  • 一覧

  • 学びのポートフォリオ

  • 大・中目標

  • 月毎の目標

これらの項目が一まとまりになったスプレッドシートを一人ひとりにGoogle Classroomで配布しています。

●一覧

<どのようなもの>
一覧では、さまざまなタイミングで入力するシートの内容が自動反映される一覧表です。
過去の自分の目標や成果をわかりやすく見直し、次の目標を立てやすくしています。


一覧(参照画像:一部分)

<どのような時間・どのように使う>
「一覧」は、以下に示していく「学びのポートフォリオ」「大・中目標」「月毎の目標」をそれぞれのシートに記入していけば自動で反映されるので、このページ自体は生徒は編集は行いません。

1年を通した自分の変化に気づくことができたり、中長期的な目標に近づいているか確認できたりと、それぞれのタイミングで振り返ったり、見返したりする時に参照できるシートです。

●学びのポートフォリオ

<どのようなもの>
N中等部の学習では、正解のない時代を生きるスキルの獲得を目指して、21世紀型スキル学習や、課題解決・価値創造に取り組むPBLの授業を実施しています。
授業で用いたワークシートや作成した成果物などのURLリンクをまとめる場として、活動の度に入力します。

後日ご紹介するポートフォリオサイトを作成するためのデータバンクでもあり、授業時に自分で作ったものや、授業以外で参加したワークショップ・イベントの記録などを残していきます。


学びのポートフォリオ(記載例、記載ポイント)

<どのような時間・どのように使う>
学びのポートフォリオはPBLの学習や、プログラミング学習で作成を始めたタイミングなど、随時記入をし、進捗状況を更新していきます。

授業の単元の終了時や、通学コースでは金曜日に行う「ミライ」という時間に、記入する時間を確保し、学びの振り返りや進捗の更新を行います。
「こんなシートが用意されているから各自書いて進めておこう!」というものだとどうしても忘れてしまい、後回しや放置されたものになってしまいます。
こういった時間の確保ができるのもN中等部のカリキュラムが設定された学びの強みであり、その時間を大切にしています。

●大・中目標

<どのようなもの>

「大目標」:長期的な未来の目標
「中目標」:学年の修了や卒業までといった中期的な目標

このように設定し、記入できるスペースを準備しています。

設定や考えることが難しい人向けに、大目標・中目標を記入しながら進めていける問答集や、セルフコーチング的に中長期的な目標設定ができるツールも展開しています。


大・中目標(参照画像:一部分)

<どのような時間・どのように使う>
N中等部では毎月、生徒と個人面談(コーチング面談)を行います。
その際に目標を一緒に確認したり、成果物から次の目標を立てる時、目標から逆算して次の行動を決める時にも活用します。

このシートも書く機会がとても大切で、定期的にこのシートを記載、更新、修正できる時間を設けたり、コーチング面談の機会に見つめられるようになっています。

●月毎の目標

<どのようなもの>
先ほど記載した、大目標・中目標を達成するために、「約1ヶ月の期間に何を行うか。」を具体的に記載していく目標設定するシートです。

ここでは、実現可能かどうか、達成できたかできなかったかを明確に判断がつけられるように、具体的に書いていくことが大切です。
そのため、明確に達成できたかできなかったか判別がつけられるように、☑️のみつけて自己評価できるようにしています。


月毎の目標(記載例)

<どのような時間・どのように使う>
・日常的に記入し、基礎学習やプログラミングを始める際に、その時間に進める内容との確認をする。
・記入時間を定期的に確保し、前月の達成度合いの☑️、次の1ヶ月の目標設定を行う。

N中等部での学習は自由に選択、設計していきながら学習できるコンテンツがたくさんあるので、

・何をするか
・いつまでにするか
・何ができたらゴールか

これらを自分と向き合いながら入力をしていきます。
そして、次回目標設定する月になったら、前月の目標が達成できたか☑️をつけ、達成できた時、できなかった時の考え方に沿って次月の目標を改めて設定します。


達成できた場合の考え方


達成できなかった場合の考え方

おわりに

今回はN中等部で目標設定のために使っているツールである「プロジェクトシート」をご紹介しました。
使いながら生徒の実態に沿って、年度ごとに修正を行いながら生徒がなりたい自分になるために主体的に行動できるようにしていくために、このシートを使っています。
コーチング面談での活用、ポートフォリオの作成の土台となるとても大切なシートです。


N中等部・N/S高等学校 「12歳からの進路設計」

また、この考え方が自然に身についてくると、N中等部とN/S高等学校合わせて6年間の総合型教育において最大の力を発揮すると考えています。
さらに、自主的に目標に向かって推進する力が養われることで、生徒たちの自己実現ができることを期待しています。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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