N中等部のプログラミングLT大会を語る ③ 〜 フィードバック LT大会での気づき、学び編 〜
こんにちは、N中等部「ネッ中note」です。
※今回の記事はN中等部プログラミング専任講師が執筆を担当しています。
はじめに
前回の投稿ではLT大会の当日の運営編についてお伝えいたしました。2022年2月18日(金)に実施された大LT大会はN中等部の通学・ネットコース合同で開催された記念すべき大会でした。初めてのN中等部全体のプログラミングLT大会は、参加者が450名を超えるとても大きな舞台となりました。
今回はその大きな舞台で発表する発表者に対し、どのようなフィードバックが行われたのかを記事にまとめたいと思います。
フィードバックの仕組み
プログラミング講師
当学園にはプログラミング専任の講師が数名常駐しており講師一人一人が、現場で活躍した経験豊富なプログラマです。当記事の筆者もそのうちの1人で、プログラミング授業を専任しております。今回の大LT大会ではプログラミング専任講師が4名集まり発表者へフィードバックを行いました。
発表者
大LT大会では14名の生徒が発表をしてくれました。大会時間の都合で14名選出となりましたが、50名弱の生徒が「発表を希望」してくれていました。発表者は大会までに成果物や研究内容をスライドにまとめて発表を行います。
フィードバック
発表をした生徒には主に以下のフィードバックが得られます
・プログラミング講師からのフィードバック
・メンターからのフィードバック
・見学者からのフィードバック
プログラミング講師からのフィードバック
我々プログラミング講師は発表者に対して、技術的な面だけではなく開発への取り組みや、成果物の発展性なども含めて評価します。中学生としてではなく、開発者の発表としてフィードバックを行うように心がけています。
メンターからのフィードバック
メンターは成果物のフィードバックは勿論ですが、制作段階から生徒をみていますので、取り組み過程などへのフィードバックも行います。
見学者からのフィードバック
見学の生徒はSlackのチャンネルで発表への応援や感想のコメントを送ります。
このように発表者はさまざまなフィードバックの中から、自分では思いも寄らない評価や新たなアイデアへの気づきを得ることができます。
気づきと学び
フィードバックをもらうことで様々な気づきや学びがあります。
発表者から発表後に提出された感想の一部をご紹介させて頂きます。
褒められた、認知された
自分の作品の特徴などをまとめるスキルを身につける機会になった
発表後、紹介した自分のタイムズ(※slack上で自分が管理するチャンネル)に約30人も入ってもらえて驚きました。さらにDMでアイコンを描く依頼をいただき、イラスト依頼を受けたのは初めてだったのですごく嬉しかったです。
やっぱり自信がつきます!!
沢山の方に意見を貰えるし、やり切った事が達成感や自信をくれます!!!
あんなに大人数の前で発表したのは初めてでした。すごく緊張しましたが、何とか約5分間やり切りました。次回どこかで発表するときは、あの5分間より緊張しないかなと思います。いい経験になりました。それと、発表が終わってから、実況チャンネルのログをみてみたら、いろいろな嬉しい言葉があって、「発表して良かったな」と思いました。
自分達の作った成果物やスライドを、LT大会を見ていた沢山の人に、そして普段関わりのほとんどない人たちの目に留まってくれるのがとっても良かったなぁと思います!!!!!!よかった!!!!!!!
本番まで練習を積み重ねて発表したことで、自分の作品に自信が持てるようになりました。また、発表のスライド作成のために自分の作品を振り返ったりすると作品の改善点などが見えてきて、今後の展望を考えるきっかけにもなりました。
このLT大会で、2年間やってきたwebプログラミングに区切りがつき、
AIの勉強や、ドット絵、作曲など、今やりたいことに集中できるよう、目標の整理がつきました。
他者からのフィードバックをもらうことにより、今後の改善点などもより明確になり次の開発に意欲的に取り組むことができます。大きな舞台でフィードバックをもらうことにより肯定感を高め、自信へと繋がっています。
また、これは発表者だけでなく、見学をしていた生徒にも良い効果を与えます。見学者の大半は発表者に刺激を受けて「ものづくり」に目標をもちます。実際、LT大会後の生徒の「ものづくり」に対するモチベーションは大きく高まっております。
ちなみに、大会後に集計した「次回の発表についてのアンケート」の結果で
次回の発表に前向きな生徒が100人近くもいました。
このようにN中等部のLT大会は、発表者、見学者ともに刺激しあえる学びの場となっております。
最後に
今回、LT大会においてのフィードバックについてを書いてきました。大勢の人から評価されることは怖いことかもしれません。ただし「自身を正しく評価される場所」はとても大きな学び場となります。何百人という大勢の場で自分の成果物を発表できるのは、N中等部ならではだと思っています。
発表した後には今までとは違う景色が見えることでしょう。そして発表するのは決して特別なことではないことだと考えます。見学者は発表者のレベルの高さに驚いていましたが、これまでの発表者の中には「はじめてパソコンを触る」という状態からLT大会での発表をしている生徒もたくさんいます。
「発表したい」という思いがあれば大丈夫なのです。
大きな舞台ではありますが、LT大会の発表に失敗はありません。必ず、なにか結果が伴ってきます。「ノーリスク」「ハイリターン」の大きな学びを得られる貴重な場だと考えています。
N中等部では今後も生徒の「好き」や「興味」を尊重して成果物の発表ができる「大きな学びの場」として、LT大会を大切にしてまいります。