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1985 方向転換 LIVE AIDと高2の夏

(上記の写真は、私の友人が撮影したものです)

1985年は私にとってすごい年でした。アルカトラスの来日、再結成ディープパープルの来日、ブルース・スプリングスティーンの来日、ジュリアン・レノンの来日、クイーンの来日、ライブエイド開催、そして吉田拓郎のつま恋1985。高2の夏休みまでにこんなことがあったのです。それまでずっと同級生とは結構な時間、音楽を聴き、池袋シカゴや八勝堂、サンレコ、GET BACK、そして西新宿キニ―へと繰り出し、家に帰ればサウンドスーパーシティ、月初には授業中にROとそんな感じでした。

が、1学期の期末試験中にあったライブエイドを境に、同級生の音楽熱が妙に下がっていきました。もう2学期になったら学校の帰りに中古レコード屋さんにいく友達も居なくなってしまいました。

オカシイな、どうしたんだろう。で、当初はみんなと成績がたいして変わらなかったのに、同級生はみるみる頭が良くなっていき高3になったら臨戦態勢に入っていました。

なかなかギアが上がらない人も居ましたが、そんな人たちもしっかり帳尻を合わせ、クラスの大半は現役で有名大学に進んでいきました。

ああ、ギアチェンジというか、そのまえに方向転換しなかったんだ、俺だけ。。。。後の祭りでした。(で、最後まで方向転換しなかったんですけどね、私)

1986年のところでも似たようなことを書きましたが、いわゆる進学校に進んだ人の大半は、高2までは等しくたいして勉強もしていないのですが、最後は帳尻を合わせてきます。(もちろん、ずっと勉強していた人や、ギフテッドのように神がかっている人もわずかながらにいましたが)。大半の人は大きな船に乗る、大きな波の来るタイミングを逃さないということが自然と身についているのですね。私はそこが出来ませんでした(中学受験の時に小さな塾にいってたからか)。そういえば、長男も就活で大きな船に乗る(=採用数の多い選考の時期に面接を受ける)とかいうのがうまく出来なかったな。

大半の人間が行動に移る時に自分も行動を起こす、というのがこの国ではとっても重要なのです。もちろん、大半の人間が行動に移す前から準備をするっていうのもいいことなんですが、それが万事何事も出来れば苦労しないって。

ライブエイドにポールが出た、クイーンがすごかった、ツェッペリンのカットなしのビデオがある!そして、ウェンブレースタジアムのフィナーレのオーディエンスの大合唱、感動だ! そんなことをもう誰も騒いでいなかった高2の夏。6月に一緒にジュリアン・レノンを武道館で観た私の同級生たちは、全員方向転換していたのでした。

Do They Know It’s Christmas? のライブエイド映像を観る度に、やっぱりそんな置いてけぼりになってしまったさびしさを感じるのです。

で、逆に言うと、「大事な時期を見逃さず、少しの間でもいいので方向転換をし、努力してみる、それが終わったらまた好きなことをやればいい」ということなのかもしれませんね。


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