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Jill Jones "Mia Bocca"

 学生のときに大好きで大好きでたまらなかったミュージック・ビデオを見たくなってYouTubeで探したら、あっさりと見つかった。日本では商業的には全く成功しなかったシンガーだから、彼女を覚えているという人は、かなりの音楽好き、プリンス様好きだと思う(ワタクシは、デヴィッド・ボウイ様とプリンス様に対しては、常に『様』なのだ)。

 そのビデオはこちら。

Jill Jones の "Mia Bocca"だ。

 夜中のMTVでメガプレイされていた。彼女はプリンス・ファミリーの一員で、プリンス様が神だったワタクシは、もろにプリンス様ビートでプリンス様っぽいエロさ全面のこの映像が好きだった。あの頃は映像技術についてなーんにも知らなかったけれど、それでもセピア色の加工や、歌声が翼を持って飛んで行くが如く彼女の口から歌詞が流れ出ていく様がすばらしいと感じていた。
 1987年リリースだから、一般にはまだテープ媒体の時代だった。たぶん、このPVのマスターもテープだろう。ノンリニアしか知らないと想像もつかないかもしれないが、テープ媒体の編集作業とは大変なものだったのだ。

 確かCDを買ったはずだと思いCDラックを調べてみたが、ないんだよね。ものすごく好きな曲なのにディスクを持っていないことが、たまにある。学生時代ど真ん中で、あまりお金がなかったから。

 もちろんとっくの昔に廃盤になっている。これから手に入れるのなら、少し苦労が必要かもしれない。ないことに気付いたら、無性に欲しくなってくる。

 これは1987年の曲だと書いたけれど、80年代はポップ・ミュージックの宝箱だった。宝箱の中身が素敵すぎて、いまだにあさっている。中学~高校~大学時代が80年代だというのは、とってもラッキーな人生だ。本気でそう思うほど、Golden '80s だった。

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