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まさか自分の携帯に起きると思わなかった

1か月ほど前のことだったかと思うが、外で携帯を落としてしまって、画面保護のために貼っていた、硝子製だかのちょっと厚めの保護フィルムに傷が入ってしまった。
ちょうど親指に当たるところでちょっと痛かったが、ま、そこまでの傷ではないしなとそのままにしていた。

そうしたらまた携帯を落としてしまって、今回はアスファルトの打ちどころが悪かったのか、大幅にひびが入ってしまった。
硝子製だからか本当にガラスにひびが入ったかのように、画面いっぱいに傷が入っている。
前回の傷もさらにダメージを受けて、親指でスライドしようとするたびに刺さるように痛い。
何よりも困るのが、丁度文字を打つときの予測変換のところに、大きなひびが入っているがために見えづらくてしょうがないのだ。
やれやれと、重い腰をあげて保護フィルムを購入したのだった。

ところが、貼るというのがなかなかハードルが高く、画面を拭いたり、ホコリが入らないように気を付けて慎重にするのが面倒くさいな……と、また数週間経った。
その間に、何度も人に「めちゃくちゃ携帯にひび入ってる!」と驚かれることしばしば。
でもだんだんと、ひびにも慣れてきてしまって、保護フィルムを貼るという作業の優先順位が下位も下位、どん底レベルになっていた。

ふと、文学フリマの前日、見知らぬ人がたくさんいる中で、このバキバキの携帯を持つのって恥ずかしくないかなと思ったのだった。
文学フリマへの準備も終わったし、このタイミングを逃したらもうずっとこのままだろうし、と意を決して保護フィルムを変えることにした。

傷だらけの保護フィルムを取ったら……なんと!保護フィルムを取ったところでひびが消えないではないか!
つまり、広範囲にわたるひびは携帯本体の画面に入っていたのだ!
あまりの驚きに、またその保護フィルムを戻してみたり、はがしてみたりしたけれども、やっぱり現実であった。
更に困ったことに、保護フィルムを外したばかりに、携帯本体に入っているそのひびから、ガラスの細かい破片がぽろぽろ出てくるのだ。
いやちょっと、明日のためにも早く寝たいんですけど!こんなことにかまけている場合じゃないんですけど!
そう思っても禁断の扉を開いてしまったのだからしょうがない。
大急ぎでガラスの片づけをして、新しい保護フィルムを貼ったのだった。

親指がひびに刺さることはなくなったものの、画面を横断するひびは消えていない。
調べてみるとメーカーであるGoogleに出すと、修理に2週間くらいかかるし、その時に代替機が借りれないらしいので、民間の修理屋に出すのが手っ取り早いよう。
一応、どこにあるのかも調べた。
が……保護フィルムを貼り直すのにもこんなにも時間がかかったのだ。修理に出すのに果たしてどれくらいかかるのか。
いつまでひびの入った携帯であり続けるのか見ものである。
と他人事のように思っている。

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