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複数の船頭が、チームを壊すとき
こんにちは!ダイバーシティや福祉、IT教育の分野でPR/マーケティングを担当している、にわと申します。
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今日もTwitterにおります。
今回は、指示命令系統を明確化して、ルートをわかりやすく示そう!というお話です。
障がい者雇用でも、それ以外の場でも、チーム運営では重要な内容です。
指示のダブルバインド
皆さんは、こんなご経験はありませんか。
上司A「間違いないように、速さよりも正確さを重視してね」
先輩B「納期、今日中だよ!間に合う?」
いや、言うてること真逆だし・・・
ところが、働く現場ではこのようなことはおこりやすいもの。
上司Aは「速さより正確さ」と言っています。先輩Bは納期を強調しているようにみえます。
もし、あなたがこの指示を受ける立場だったら
いったいどっちの話を信じたらいいの!?
と混乱しますよね。
どちらも正しそうなことを言っていたら、なおさらパニックです。
まさに、これは相反する指示の板挟みにあっている状態、ダブルバインドです。
このようなことがあると、もう身動きが取れなくなってしまう人も多いでしょう。
判断軸がない
それでは、なぜ混乱するのでしょうか。
誰の指示が優先されるのかわからないから
そう思われるかもしれません。それもある意味正しいのです。
しかし、もっと重要なのは
判断する軸が不明確である
ということ。
正確性は重要でも、ある程度期限のめどをたてているかもしれません。
いつまでに、なにを、どうするのか
究極の目的は何なのか
誰のためにしているのか
このようなことが示され、共有されていないから、判断できず、発言の意図を深掘りすることもできないのです。
それで困って仕事ができない人を責める文化があるとしたら、一刻も早く見直したほうがよさそうです。
結局誰に従うか
そんなとき、あなたは誰に従うでしょうか。
上司だから、Aさんかな。
いや、Bさんベテランだしな。
色々と大人の事情も相まって、一概にポストだけでは語れないものです。
そして、往々にして起こりがちなのは
声の大きい人、逆らうと面倒なことになりそうな人の言うことを聞いておこう
という発想。
優秀なほう、正しいほうに従うとか、そんな理性が働くなっていくときが必ず訪れます。
これが組織を蝕んでいきます。
思考停止
それはなぜかというと、
プレイヤーが思考停止を起こすから。
面倒な人に従う、どんなことを言われても、Just say Yes。
それを繰り返していくと、やがて人は考えることをやめてしまいます。
考えて、提案しても、疑問を提起しても、質問しても、跳ね返される―
それが積み重なると、失望し、「言うとおりにやります」という人が増えてしまいます。
これは、組織にとって非常にもったいないこと。
そして、混乱の果てに、自分で考えることをやめるとき、そこでキャリアアップが阻害されてしまうのです。
そうして、いつの間にか、その人は別のところに才能の活かす道を見出し、チームから去ってしまうという決断をするかもしれません。
思考停止は、エンゲージメントを下げます。
元々受動的な態度でなかった人がどんどん能動性を失っていっている場合は特に危険。
まさに「愛想をつかしている」かもしれません。
ロストスパイラル
複数のリーダーがいても、同じ方向を向いていて、進む道が明確であれば、誰かが極端にロストすることはなく、混乱も最小限で済みます。
ところが、複数のリーダーが別々の方向を向いていて、プレイヤーがどんどん思考停止に陥るとき、それはまさに
チームごとロストしている状態
なのです。
そんなチームの状況では、仕事の成果も生みにくいでしょうし、方向性を見失ったら、メンバーをどんどん失う、ロストスパイラルを招くかもしれません。
誰でもWELCOMEな組織であること、意見をオープンに言い合うことと、進む方向性がバラバラであることとは別物です。
ダイバーシティをすすめるからこそ、チームで同じ方向を向いていたいもの。
進むルートは明確に、しておきたいですね。
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