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シニア初心者 ~還暦を迎えて~

フリーランスの庭師です。

先月28日に還暦を迎えました。
正直、もう還暦かぁという感じです。

幼い頃は、"還暦=お爺ちゃん" のイメージでした。いざ迎えてみると、外見はそうでも心はまだまだ未熟な気がします。

小学6年生の時に織田信長を好きになりました。47歳でこの世を去った信長のように、自分も太く短い生涯を過ごしたいと思ったものです。当時は信長がカッコ良く思えたのでしょうね。

社会人になり「いずれは社長になりたい」と思うようになった頃は、"定年退職=青春の終わり" みたいな感覚を持っていました。だから還暦を迎えたら人生も終わり…みたいな。

その当時にも『定年後の第2の人生』というワードは聞こえてきましたが、正直に言って、第2はいらない、60歳まで生きれば十分と思っていました。

その要因の一つは、「今、何らかの原因でこの世を去ったとしても悔いはない」と常日頃思っていたからです。裏を返すと、いつこの世を去ることになるか分からないから、悔いのないよう日々を送ろうと思っていたからです。

また、歳を重ねる毎に、様々な経験により感動する機会が減ってしまったことも要因の一つです。楽しいことはたくさんある。でも、どのようにどれくらい楽しいかが想像できてしまう。

常に新しいことにチャレンジすれば良いのでしょうが、そこまでチャレンジ精神旺盛ではないので、自己完結してしまう。

今すぐにこの世を去りたい訳ではないのですが、特に生に固執はしていない。そして、還暦を迎えてもフリーランスなので定年はない。特に何も変わらない。突然この世を去ってたとしても、それは寿命だろう。そんな心境でした。


そんな心持ちの中、新聞のチラシに含まれてる『はいからEst』というシニア向けの情報誌が目に止まりました。

新聞の折り込みチラシに入っています。


今までは読まずに捨てていたのですが、パラパラとページをめくってみました。

私などよりもずっと年配の方向けだなと思ったのですが、そこではたと気づきました。

『私は初心者だ!』

還暦を迎え、目下の人たちに対して人生の先輩にでもなったような気がしていたのですが、私はシニアの初心者なのだと。

学校の新入生や会社の新人社員のように、私も新シニア人なのだと。

そして、「なるほど、これが第2の人生のスタートなんだな。」と微笑んでしまいました。

いつまで生きるのか分かりませんが、もう暫く人生を楽しんでみようと思います。

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