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全巻検証!名探偵のいる場所で生き残る方法を伝授します! ~推理漫画の「あの死亡フラグ」は、本当に被害者を出しているのか!?~





!?





みなさん、こんにちは!丹羽鰐夫です。



さて、突然ですが、みなさん。

『金田一少年の事件簿』『名探偵コナン』といった誰でも知る推理漫画、あるいはアニメは、多分、どこかで目にした事がありますよね?




……そう、いずれも、20年以上我が国で愛されている、名ミステリー作品です。
90年代前半までは、小説の中で描かれる事が主だったミステリーを、漫画の世界に運び、大ヒットさせる事でその入り口を広げていった功労者たちが、この二作です。




「ジッチャンの名にかけて!」



「真実はいつも一つ!」


……という、主人公それぞれの名文句もあまりにも有名です。



そこでみなさん。






あれらの作品の死神めいた主人公に出会った時、


あなたには、



生き残る自信はありますか――――?






……そう。





これから私は、たびたびネット上などで議論に挙がる、
「旅行中に金田一やコナンに遭遇したらどうすればいいの?」問題に、
本格的に踏み込んでいこうと考えているのです。





……だって、もし、みなさんが、
実際に孤島山荘で旅行していて、
名探偵の孫博識な子供と出会ってしまった場合、
「どうすれば殺人事件の被害者にならずに生き残れるのか?」というのは、
わりと重大な死活問題
ですよね?


(死ぬ時に備えてちょっと難しいダイイングメッセージも考えなければならない)



たとえばですが、これらの漫画の中でよく言われる話ですが、絶海の孤島や、電話線が切られて外が猛吹雪の山荘で、万が一殺人鬼が潜り込んで順番に誰かを殺していった場合……






「誰がこんな殺人犯のいる部屋で寝られるか!俺は一人で寝るぞ!」
(※画像はイメージです)




……なんていう台詞を吐いて孤立したキャラクターは、だいたい殺人鬼に惨殺されるというジンクス、すなわち「死亡フラグ」が存在するという説があります。



以下は、軽く引用です。



「こんなところにいられるか、俺は部屋に戻る!」などと言って密室に逃げ込む
 サスペンスやホラーで単独行動を取ってしまうと、そこを真犯人や怪物に襲われる。
 特に、体育館の倉庫など出入口が1つしか無い場所に逃げ込んでしまうと、次に発見されるのは死体になってから。
「自ら逃げ道の無い場所に閉じこもる」=自分で自分の首を絞めているのと同じ行為なので、これで死んでしまったとしてもある意味自業自得としか言いようが無い。
主人公格だった場合は奇跡的に助かることがあるが……
 サスペンスの場合、「被害者が自ら鍵を外して招き入れる・外へついて行く程度に親しい人物が犯人」というヒントも兼ねる。ちなみに『名探偵コナン』の「資産家令嬢殺人事件」に登場する三船拓也はこれで生きていた稀有な例外。 

(Pixiv百科辞典「死亡フラグ」の項目より抜粋、2018/11/4)



つまりは、「正体不明の殺人鬼がいるんだから、単独行動なんてせずに集団行動してれば、一人の時を狙われて殺される事なんてないでしょ!?」っていう、読者が当然抱く疑問を、何故かブチ壊して集団行動を乱すような身勝手極まりないキャラは、その後殺害されてしまう、といわれているのです。



こう言われてしまうと、もし、実際に旅先で殺人事件が起きてしまった場合、「誰が殺人犯のいる部屋で寝られるか!」という台詞を使うのは、躊躇ってしまいますよね。


(事件が起きるのはこういう山荘)





……うーん。



でも、個人的にちょっと疑問なんですが、それって、本当に死ぬんでしょうか?




そのパターンで死亡した具体的なキャラクター名は?
その手の台詞を言って死亡率は一体どれくらい
逆に生存したキャラクターっているの?

その辺りって、ちゃんと知ってます?




この問題って、イメージだけが先行して、皆さんにとっても実態は不明ですよね?




そこで、今回は、タイトルの通り、





「よく言われる推理漫画の『死亡フラグ』は、本当に被害者を死なせているのか!?」




……という検証を、家にある漫画全巻を読みながら、私一人で行います。



ただし、テキストとして用いるのは、あくまで『金田一少年の事件簿』のみ。
(おそらく、この台詞のイメージが強いのは、推理小説よりもコチラかなと思っている為。「ホラー映画や推理小説だろ」という人には向きません。)



また、『名探偵コナン』については、クローズドサークル内で発生する事件が減少しているほか、あれを含めると記事が長くなるので、今回はほぼ割愛して『金田一少年』を中心に特集し、一部の例を軽く触れたいと思います。
金田一だけでも長いんで。



そして、予め言っておきますが、待っているのは、実に、意外な結果です。



是非、この意外な結果を、「クローズドサークルであの漫画の名探偵と遭遇してしまった場合」の処世術として、本記事の結果や考察を参考にしていただけると幸いです……。


その1:参考資料


(うちの本棚)


ここは、ちょっと重要部分です。
度々、『金田一少年の事件簿』を全27巻という扱いで表記する事がありますが、今回使用するのは……

・FILEシリーズ 全27巻
・Caseシリーズ 全10巻
・短編集 全6巻+2巻
・II期新シリーズ 全14巻 
・20周年記念シリーズ 全5巻 
・R(リターンズ) 全14巻
・小説版  全9巻

という金田一少年シリーズの全巻です(イブニングで連載中の37歳編や、『金田一くんの冒険』は含めません)。
他にも、他の作者による外伝はあるのですが、あくまでテキストとして用いるのは全て、原作者の手によって書かれたモノだけという事にします(コナンと違い、そもそもそんな外伝シリーズに台詞が登場しないので)。


しめて、単行本78巻に、小説9冊。




……あっ、なんかもう、だいぶ嫌になってきました。
巻数を見ただけで疲れるというか、なかなかに挫けそうな気持ちになりますね。


しかし、ちゃんと順番に読んで続けます。
「誰が殺人犯のいるところで~」という台詞や、「人間不信に陥り孤立するような言い回し」(「自分の身は自分で守る!出て行ってくれ!」など)を誰かが使って脱出や引きこもり化しようとした時点で、一つのカウントと扱い、その人物の生死なんかを軽く触れていきますね。
それに伴い、以下はちょっと、事件のネタバレを覚悟してもらえると助かります。



では、これから、有料記事で「こんな事例があります」という根拠を積み重ね、結果を出してみた後で、原因を考察したいと思います。




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