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家庭教育実践記 片付け環境整備 後編

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5.作戦3「類を消す」

4である程度成功しましたが、なにせリビングにおもちゃが増えることには変わりません。なんなら飲食店などでも、小さなおもちゃをもらえるのですから。数が増えれば、当然収納は難しくなります。結局「電車類」などの「類」にまぎれます。

そこで、類を消しました。おもちゃ箱は全部で9種類の収納箇所があるので、9種類のものしか置きませんでした。「トミカ」「ゼンカイジャー」「おままごと」です。これがうまくいきました。

トミカが落ちていて私が5歳の息子に声を掛けました。
私「ねえねえ、これしまってくれる?」
5歳の息子「分かった。」
私「どこにしまえばいいかわかる?」
5歳の息子「うん。だってこれトミカだからここでしょ。」

別のゼンカイジャーのおもちゃをしまうときも何も言わなくてもしまえました。「似ているもの」ではなく、「同じもの」とくくりを厳しくすることで判定がしやすく、仲間見つけができたそうです。

6.作戦4「宝探し」

そして、もう一つの悩み。2軍のおもちゃたちです。このおもちゃたちもあるからには、活躍してほしい。そんな思いで考えたのが、宝探しという設定です。倉庫として扱っていた部屋に私の服を入れ、私が基本出入りする環境にしました。親がいるところに子どもは来る傾向があるので、今まで基本使われなかった部屋に子どもが出入りするようになりました。

すると、今まで使っていなかったおもちゃに興味を持ち、なつかしそうに遊び始めました。そこは、とりあえず箱につめていただけなので、むしろ宝探しのように楽しんでいました。とりあえず箱に入れているだけの状態を逆手にとろうと考えました。宝探しなので、片付けもとりあえず箱に入れることでよしです。

中には、もっと遊びたいというおもちゃも出てきたので、「どうする?リビングのおもちゃのどれと交換する?」と入れ替えるという条件にしました。新しくもらったおもちゃもひとまず2軍です。大抵、すぐ1軍に上がるのですが、この仕組みにすることで、片付けの手間は省け、リビングのおもちゃの数も増えず、何より2軍のおもちゃが出ているのを私が嫌うので、子どもに頻繁に声をかけられるというメリットもあります。いいことずくしです。

7.その後

私が使う部屋を変えたことで、妻も気を遣って少しずつですがおもちゃの数を減らす活動をしてくれるようになりました。メルカリに出品したりママ友に譲ったりとなかなか面倒くさい作業もしてくれます。ありがとう。

さらに、私がメインで使っていた部屋を集中部屋として、勉強や仕事をすることに特化させました。その場所では、がんばる!という暗示を脳に刷り込ませることで、大人にとっても子どもにとっても前向きに取り組める部屋になりました。

今回のまとめです。片付けをするくくりを厳しくすることで、だれにでも仲間分けができるようになる。入れ替え制度をつくることで、自分でおもちゃの優先度を考えられる。ぐちゃぐちゃの状態をあえて宝探しという設定にすることで、心を安定させることができる。です。
すべてをまとめると、意志の力でなんとかするのではなく、自然と行えるような仕組みをつくることが大切かなと感じました。

最後までお読みいただきありがとうございました。素敵な一日をお過ごしください。

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