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家庭教育実践記 勉強おーしまい

家庭教育推進者による家庭教育実践記です。字の書く練習をしているお子さんをおもちの方へお届けします!

1.息子の今

私は年長の息子がいます。まだ小学生ではないので、宿題はありません。勉強する必要がありません。しかも、息子は字や絵をかくのが苦手です。嫌です。先が思いやられますよね。私は現役教員であり、勝手ですが家庭教育推進者と名乗っています。その息子がこんな状態です。みなさん大丈夫。伸びしろしかありません。

そんな息子ですが、我々夫婦でなんとかしなきゃいけないねという話をして、前回はなんとか字の練習にたどり着くことができました。前回の記事はこちら

しかし、親としての思いはもう少しやってほしいなあ。せめて一年生になるまでにはなんとか書けるようになってほしいなあです。教員をやっているからわかるのですが、一年生の新しくひらがなを覚えていくスピードはすさまじいです。授業が初めて字を書く練習をしていたら、我が子は授業に到底追いつきません。ということで、今回のテーマは「たくさん勉強をさせてみた」です。

2.まずやるところから

前回成功できたとはいえ、やはり勉強のスタートが肝心です。とりあえず前回できたから、今日も「要求ついで作戦」で誘ってみます。

5歳の息子(以下子)「パパ―、かき氷食べたい!」
私「(はい、きた)おっけー、じゃあ作る前に勉強しよっか。字がきれいになって楽しいもんね。」
子「じゃあ、いいやー」
('Д')

ローマは一日にして成らず。一日でだめか!と思ったとき、妻が奮発提案。
ママ「じゃあ、お勉強したらかき氷と動画一つ見ていいよ」
子「じゃあやる」
おいおい奮発しすぎじゃないか!と思いましたが、まあ言ってしまったのでしょうがないです。このごろ息子はyoutubeで昔の戦隊ヒーローを見る(5分が上限)のに、はまっています。最近のヒーローは昔のヒーローの能力を受け継ぐのです。いい商法ですよね笑。

3.作戦1「消しゴム警察」

お勉強はパパとしたいと言うので、ママがかき氷を作っている間に勉強をすることに。今回のテーマはいかにたくさん勉強してもらうかです。息子が字を書く時間を延ばすために、今回とった作戦は「私が消しゴムで即座に消す」です。字を書くハードルって間違えたときに「ああ」「めんどくさい」となることだと思います。そこで、失敗したと感じる時間をなるべく短くするため、「消しゴム警察」と名付けて失敗したときも楽しい雰囲気で継続できるようにしました。

子「あ、ずれた」
私「うーーーーー、消しゴム警察です。消しゴム警察です。消えました。続きをどうぞ!!」
子「(また書き続けたが、微妙にずれた。しかし何も言わなかった)」
私「どうする?消しゴム警察呼ぶ?」
子「ううん。大丈夫」

といった感じで、続けました。明らかにずれた場合は子どもも分かり納得しますが、判定を厳しくしていくと子どもも嫌な気持ちになりますよね。なので、「書き直しなさい!」ではなく、「消しゴム警察呼ぶ?」と変換して子どもに判断させることにしました。今回はたくさん字の練習をしてほしいことが優先だからです。とりあえず、嫌がらずに書き続けたのでこの作戦は成功かなと感じました。

4.作戦2「黄色のクーピー」

そのとき使っていたワークは、1つの字に対して、見本の字、なぞりスペース、始筆だけかいていあるスペース、フリースペースの4つ用意されていました。なぞりスペースの字に関しては多少のずれはあるものの、許容できる字でした。しかし、始筆だけとフリースペースに書いた字は直させたいバランスの字でした。

子どもが字の練習することを優先事項にしてはいますが、やはり親として正しい字の形やバランスにしてほしいですよね。字のバランスが悪いからもう一回ともあまり言いたくない。それこそ勉強へのハードルになってしまう。そこで、そもそもやり直しをさせない工夫をしました。これは学校教育でもよく使う手法です。それは、きいろのクーピーで見本を書いてあげることです。そしてその上をなぞります。するとなぞりと同じようになります。

この作戦に関しては、「がんばってるね!」とか「いいね!」のような声を私が掛けていただけなので、特にここにやりとりを書きませんが、叱ることなく、書き直しで消しゴム警察を出動させることなくいけました。最後の字に関しては息子が自ら、「ここは自分でやってみる」と言って、一生懸命書いていました。もちろんバランスは少し悪いですが、見本の字を真似しながら書いている様子が伝わってきたので花丸をつけました。

5.振り返り

今回は二つの作戦を使いました。共通するのは、字を書くことへのハードルを下げ、子どもの意欲を低下させないことです。もちろん自分で直したり、何もないところで書くことは今後は必要になるでしょう。ただ、急には無理です。その子の成長段階に合わないとやれないので、やりたがりません。だからスモールステップでいいのです。少しずつでいいのです。子どもの成長は、短距離走ではなくマラソンです。息切れして歩いたり、走りすぎてリタイアしたりするより、ゆっくりでも走り続けることで一番遠くまで行けると思います。

ちなみに、前回4文字だったのに、今回は10文字練習しました。しかも子どもは疲れた!やらされた!という感じも見せてません。それが何よりもうれしかったです。

今回の記事が何かの参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。素敵な一日をお過ごしください。

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