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リモートワーク主体の業務体制で変わったこと

 当初は佐賀本社と福岡営業所、熊本営業所の3拠点で営業活動を行なっていた弊社が数年前に熊本営業所を閉鎖する際、熊本在住のスタッフをリモートワークに変更したことが弊社のリモートワークの始まりでした。

 現在、社会情勢の影響もあり基本的に全員がリモートワークを実施しており、対外的にも「リモートワーク積極採用中」というアピールを行なっています。

 田舎のイベント会社、経営者と従業員5名の会社をリモートワーク主体の業務体制へ変更するとで何がどう変わったかを改めて考えてみました。

全員集まっての会議を週1で実施

 当初はオンライン会議を積極的に実施をしていましたが、最終的にはやっぱり週1日くらいは会って話をした方がいいねという結論になり、週1で会議をするようになりました。

 週1の会議というよりも近況報告会、雑談会という感じでコミュニケーションを図る機会を作ったという意味合いが強いと思います。

 雑談を行う、自分自身の話をする、失敗談をする、これらは信頼関係を深める手段の1つなのでリモートワークになり希薄となった信頼関係を取り戻す意味で自然にそういう流れになったのはやっぱり人間だからか?と考えてしまいます。

コミュニケーションの基本がテキスト

 会議とは別に普段のコミュニケーションは会話だ基本的になくなりテキストベースになりました。当然の変化だと思います。

 今後の社会全体もこのような変化が起きると思いますので、改めて文章力と読解力の必要性を感じています。

 注意事項としては各人の間でスケジュール感のズレが生じやすくなったと思います。つまり、「明日まで」「午前中」「なる早で」などのニュアンスはテキストから察することは難しく、明確に期日を伝える必要性が以前よりも高まったと思います。

自己都合での休日が増えた

 メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へ移行と叫ばれているのと同様、成果を出していれば時間をどう使っても問題ないという認識が言わなくても共通認識化され初め、チャットなどで「午前中休みます」や「明日は休んでます」という連絡が増えました。

 もちろん経営者の立場としても成果が出ているのであれば問題ないと考えているので、良い傾向だと思います。

情報共有の量が増えた

 これまでは社内の会話で情報共有を図っていたと思います。つまり、改めて「話す」という行為で情報共有を行なっていたため、良い悪いを別にして個人の判断で物事を進め、共有も報告もしていないことがあったと思います。改めて「話す」機会がなくなり、テキストで報告を行うということはとても面倒なため、メールのCC、BCCの機能やチャットのグループ機能を使い、常に情報共有を行うことが増えました。

 結果的に情報が増え、管理が難しくはなりましたが、情報共有の量は倍増していると思います。

各個人の情報収集力とスキルアップに明らかに差が出た

 これは盲点でした。

 リモートワークを進めるにあたり、前提としてIT関連の知識やPCやタブレットの知識が最低限1人で業務を進められる程度にある必要がありました。これを当初から持っているスタッフは通勤時間、無駄な雑談の時間など多くの無駄が省けただけで効率的になりました。

 逆に知識のないスタッフは要所要所で操作方法など無駄な調べ物が増え、効率を落とすこともありました。

 この今までなかった時間が生まれたスタッフとそうでないスタッフで明らかに情報収集の量が違い、またスキルアップに使う時間量も違うので、このリモートワークを積極採用した1年間で大きな差が生まれてしまったと思います。

最後に

 リモートワークは良し悪しで採用を決めるものではなく、今後は選択肢の1つとして常に『ある』ものに変わりましたので、できる、できない、やる、やらないという次元のものではなくなったと個人的には考えています。昔、Excelでグラフを作れると凄いと言われた時代がありました。それが今はできて当たり前だと思う人が大半です。同様にリモートワークを積極採用している進んでいる会社という認識は数年後に普通と思われるはずです。その時、取り残されていることの無いようにしたいと思います。

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