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傷つくときに大切にしていることがわかる

今朝は久しぶりの一人回で近内悠太さん著『利他・ケア・傷の倫理学』という本を題材に話しました。

※鼻声で、聞き苦しいところもあるかもです。

近内さんの本では、利他やケアそれから傷をさまざまなエピソードから本質を考えていきます。

なぜ必要なのかというと、多様さが許容されているなかで、それぞれ大切にしているものが違うから。

そのことによって善意で行ったことが相手を傷つけてしまうこともあるでしょう。

それはできれば避けたいことだと思います。

例えば、私たちは人にプレゼントをするほとんどの場合、相手に喜んでもらいたいと考えて贈ります。

だけど、あのプレゼントはもらっても困るみたいなことが起きてしまうのです。だから無難にギフト券などにしてしまう。

その背景には、失敗して傷つきたくないという想いがあるんじゃないかなと自分のことを振り返りながらも思いました。

どうして傷つくのか

ではどうして人は傷つくのでしょうか?

本書では、このように紹介されていました。

大切にしているものを大切にされなかった時に起こる心の動きおよびその記憶。そして大切にしているものを大切にできなかった時に起こる心の動きおよびその記憶。

利他・ケア・傷の倫理学

たとえば、何気なく友だちに伝えた一言。

その帰り道に、傷ついた気持になるのは、大切にしているものを大切にできなかったからかもしれません。

大切にしているものが何か自分でわかっているときもあれば、何かしたあとにわかるものかもしれません。

相手からされて嫌だったことは自分が大切にしているものを踏みにじられたときに起こる。ただし、その相手の行為は相手にとっては善意かもしれない。

だから自分が大切にしているものをどこからのタイミングで伝える機会があると、そのあとよい関係を築いていける。だけど、伝える勇気が必要です。

その伝える勇気が少なく済む環境というのが、もしかしたら心理的安全みたいな話につながってくるのかもしれませんね。

何か新たに人と関わるときに、傷つけられたり傷ついたりするかもしれません。

ケアは、その他者の大切にしているものを共に大切にする営為全体のことを指すと本書で紹介されていましたが、ケアしていくことが求められていくのでしょう。

ゆるすという話にもつながる気もしました。

また本を読み返したり、読書会をしたり、実践しながら気づいたことをどこかのタイミングでまた紹介したいと思います。

ほんじゃーにー。



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