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ONLINE就活主催セミナーにて市川さんのお話しを聞いて

今回は、ONLINE就活主催の「オンラインキャリアセミナー」での、市川瑛子さん(ランサーズ株式会社 新しい働き方LAB 所長)のセミナーを聞いた感想を書いた。

私は現在大学4年生で、これからの進路を決める分岐に立っている。プレゼンターである市川さんは、私がランサーズでのイベントや翻訳ブートキャンプでの活動中にお世話になった方でもあり、今の自分の状況にもあったトークテーマに興味を持ったので聴講させていただいた。

そこで、これからの仕事をする上で大切な #これからの仕事術 が見つかったので、その中で感じた事・思ったことをシェアしようと思う。

1.人生ありきの仕事を意識して「ライフゴール」を立てる

「キャリアゴール」を考えると、どうしても仕事ありきの人生になってしまう。キャリアの成功を必死に考えても、もしかしたらあなたの人生において大切なことはもっと他にあるかもしれない。まずは「ライフゴール」を立てて、人生で何をしたいかを考える。その上で、仕事があなたの人生にどのように作用するかを考えると、自然と「キャリアゴール」も見えてくるかもしれない。

テレワークや在宅勤務で時間ができた今、「本当にやりたかったことは何か」「人生においてやりたいことは何か」のような「ライフゴール」を考えるべきなのかもしれません。

2.どうせ計画通りにはならない

プレゼンターである市川さんも、スタンフォードに留学中に教育分野に興味を持ったが、途中でその計画に対して疑問を持った瞬間があった。学生から社会人として働くタイミングで、今まで計画していたことも、実際にビジネスとして携わってみたら理想とのギャップや違和感を感じるかもしれない。恐らく、就職活動をしている時点で多くの学生が、計画通りにいかないことで悩むと思う。

自分の大学生活も、良い時だって、悪い時だって計画通りになったことなんて一度もなかった。地元で働くために公務員になりたいという考えは一年目には無くなり、二年目にはカナダへ留学していた。その経験を活かそうと三年目にはインターンに行ってバリバリ働くことをイメージしていたが、ゼミの活動に追われ、成績も奮わず、自信を無くしてまた別の分野の勉強がしたいと、プログラミングスクールに通った。四年目には卒論の執筆は海外の地域調査を予定していたが、コロナウイルスによるパンデミックの影響で白紙になってしまった。

良い時も悪い時も、行き当たりばったりな選択ばかりしていた。思いついたらやってみる。やってみて嫌いと気づくことがあるように、好きなことだってやってみないと分からない。最初から好き嫌いが決まっているものなんてない。

キャリアだって、一つのことを選んだからってもう逃げられないなんてことはない。一度、その道を選んでみたら好きなとこにも、嫌いなとこにも気付くこともあるだろう。計画することよりも、一度挑戦してみる勇気が必要なのかもしれない。

言語化するのが難しいうちは、それを”直感”と呼んでしまうだろう。でも、計画通りにいく事なんてないのだから、とりあえず自分の第一歩として挑戦してみることも大事なのかもしれない。

3.「プロトタイプ」という考え方

プロトタイプは、日本語で「試作品」という意味。人生において、設計図を作る前に、まずは簡単な試作品、「プロトタイプ」を作ってみて、少しずつ改善して、いずれ完成品を作るという考え方。

人生にもこの考え方が有用である。例えば、借金して起業した会社が上手くいくかどうかは分からないが、自分がやりたい事業をやっている会社に就職してそれを実際に学んだり、経営に詳しい人に話を聞いてみたり、少しずつ行動していくことで、少しずつ改善して、探りながら実現していくというように、最終的な完成品、つまりキャリアにおけるゴールに近づいていく。

これから就職をする人が新たに進む場所は、キャリアゴールにおけるプロトタイプなのかもしれない。私たちは試作品である一歩目を歩もうとしている。これから起きる失敗は、ゴールへの「改善点」であって、成功は「分岐点」となる。

自分のやってきたことに価値をつけるのは後回しにしてみるのも大事かもしれない。


4.仕事は「誰とやるか」

これには本当に共感した。私は労働環境において一緒に仕事をする仲間を優先したい。

例えば、高校の文化祭や部活動の時のような団結力のある空間って、話し合いもスムーズだし、役割の分担も協力的だし、なにより楽しい。仕事をする上で、大事な要素が全て揃っている。友人と仕事が出来たらどれだけワクワクするだろうかと何度も考えたことがある。本当の意味で、仕事の為の生活ではなく、生活の為の仕事とするなら、人間関係の充実が欠かせないと思う。

休日、友達に会いに行くような気持ちで職場に行く、文化祭のような大きなイベントのようなワクワク感で毎日仕事をする。

現実的ではないとか、学生気分が抜けていないとか、そういう話で終わらせたくなくて、理想を突き詰めた労働環境ってこんな感じだと思う。

今、「誰と働くか」というのを複数人を想定していたが、誰とも働きたくないとか、短期間だけ不特定の人と働いてみたいというような、自分にとってワクワクするような人間関係が築けるのなら、その理想を追いたい。

今のようなオンラインでの働き方も、主体的に働けているのかという側面を見直す必要がある。テレワークや在宅勤務でも、一人で仕事をしている意識が高まってしまうが、そこで周りの人を巻き込むことができるか、また、一人でも主体的に仕事ができているのかが、今のような環境下でも仕事をするための行動になる。

5.みんな違ってみんないい

一見、就職活動をしている同学年・同世代の人を見ていると、全員同じことをしているように見える。それでも一人一人は、「地元で働きたい」「自由な時間で働きたい」「報酬のいい会社で働きたい」など、当然違う目的をもって就職活動をしている。

就職活動という小さな活動の中にも、多様性という言葉は存在していて、それぞれが少なからず違う思いで次の一歩を踏み出そうとしている。

それぞれが違う目的で就職活動をしているし、それぞれがそれぞれの目的に対してベストを尽くしているのは間違いない。

6.これからの就活はどうなるのか

コロナウイルスの影響で大きく変わった仕事術。これから仕事を選ぶ立場である就活生は、何をするべきなのか?

きっと今後、今までの常識が通用しないような仕事の選び方も増えていくと思う。全く同じ日常はもう戻ってこない。これからは新しい働き方はもちろん、新しい仕事の選び方も増えていく。

少子高齢化が進み、若者が貴重な存在になっていき、オリンピックで景気も良くなり、売り手市場だと言われていた去年とは全く変わり、就職氷河期に突入する可能性だってある。

会社の概要は資料が送られ、質疑は電話で連絡、面接はオンライン、入社後もリモートワークなど、もう既に去年に想定していた就職活動とは全く違う。

採用を行なっている会社だって、テレワークや在宅勤務になることを誰が想像しただろうか。

でも、仕事の目的を選ぶことはできる。

市川さんの話でもあったように、「人生ありきの仕事」を選ぶためには、まず自分の人生で優先するものが何かを探る必要がある。

「何のために仕事をするのか」を選ぶことに重点を置いてみよう。

自分が一番大切にしたいことは何かを最優先にしよう。

もしかしたら、これから家で働き続ける必要があるかもしれないし、混雑した場所への通勤は困難かもしれない。でも、一番優先したいのは、本当にその場所で働くことなのか?リスクを負ってでも、生活に支障をきたしても、そこで働きたいのか?人生で一番最優先にしたいことは本当にそれなのか?と、自分自身に耳を傾けてください。

今まで常識だった就職活動のシステムに頼るのはやめましょう。自分の気持ちに忠実に。

みなさんで乗り切りましょう。




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