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どんどん上手くなる妹と上達しなかった私の違い。

今回はイラスト(らくがき)を通して学んだことです。
「学ぶ」は「真似る」にあると感じたお話です。

昔は誰かのやり方をそっくりそのまま真似することに
ものすごく抵抗がありました。

今は、誰かに見せるとか
これは自分のオリジナルだとか
言わない限りはいいんじゃないかと思っています。

私はこの考えに至ったのは、妹にあります。

妹は小さい頃から、落書き帳に
いろんな漫画のトレースをしていました。

漫画雑誌を下敷きにして、その上から
白い落書き帳の紙を置き、丁寧になぞっていました。

私が子供の頃は人の真似をする行為は『パクり』と言われ
とても叩かれていた
ことを覚えています。

多分テレビから得た知識だと思うのですが
子供心にすごく悪いことだと思っていました。

なので妹が漫画のトレースを始めた時に、とても嫌悪感がありました。

彼女に向かって
「それはパクリだから悪いことだ、やめなさい」
と何度も言いました。

でも妹は無視してトレースを続けました。

落書き帳を何冊も何冊も使って
気に入った漫画を片っ端からトレースしました。

誤解のないように書いておきますが
それはあくまで子供の落書きの範囲であり
どこかに発表するとか、自作品として投稿するとか
そういうことは全くなかったです。

補足

私は横目でそれを見ながら
「悪いことなのに・・・」
とすごくモヤモヤして見ていました。

私も妹と同じように絵を描くのが好きでした。

しかし上記のように『パクリ』というものが頭にあったため
トレースは一切せず、せいぜい
漫画を横に置いて見ながら書く程度でした。

またキャラクターも必ずオリジナルにするようにしていました。

しかし全体のバランスが取れなかったりして
なかなか思うように上手くならず

そうこうしている間に妹はみるみる絵が上手くなり
本当にうらやましいくらい
スラスラと描きたいものを描いていました。

小学生にして
オリジナルキャラクターを創作して
背景を描いて
点描を描いて。

さながらいっぱしのイラストレーターのようでした。

私はと言えば、ちっとも上手くならず。

比較することが大好きな母から
どんどん上手くなっていく妹と比べられることもあり
そのうち人に絵を見せるのが嫌になって
自室でこっそり描くようになりました。

妹からも下手さを軽く馬鹿にされ
悔しい思いをしました。

5つ以上も年下の妹がどうして私より先に上手くなったのか
その時は気づきませんでしたが
トレースすることで描き方のコツを掴んで
思い通りに自分の絵を描けるように
なっていったんだと思います。

トレースは、あくまで
「私物化して発表する」のが悪いのであり
「真似ることそのもの」は
技術の継承という意味では
正しかったのです。

思いついたので水泳に例えてみます。
泳げないのにクロールに挑戦するとしましょう。

ひたすら水を掻いていても、泳げるまでには程遠いんじゃないでしょうか。
それでも才能があればもしかしたら体得するかもしれません。

翻ってマネする人は
泳げる人を見てフォームを学び、自分との違いを矯正していき
ひとつづつ着実に身に着けていけるわけです。

『パクリ』という言葉に振り回され
とにかく悪い!という私の頭の固さ
自分の技術の向上を遮った
今は反省しています。

なので今は人のことを真似したりするのに
あまり抵抗がなくなりました。

もちろん、マネなんかしなくても最初からオリジナリティを生み出せる人はいると思います。

しかし、そんな才能が自分にないと分かったなら
それでもどうにか上手くなりたいなら
同じやり方をしていても頭打ちだなと思うんです。

これ、決して絵に限った事でもないと思っていて。

上手くなりたいと思ったなら
むしろいろんなできる人の真似をしていかないと
と思っています。

自分のオリジナルとは基礎を体得した上で
自己流のアレンジが生かされるものだ
と今は思っています。

前回のデコ日記の記事で
やたら「真似」と書いたのは
そういう意味もあります。

絵も写真もデコ日記も
素敵な人の真似をして、自分オリジナルを生み出せるようになりたいです。

流石にちょっと欲張りかな・・・(;'∀')

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