詭弁社会

この本は読んでないし、この作者の山崎氏にはツイッターではブロックされていたけれど、今の日本社会は詭弁というよりも山崎氏とかそのお仲間が気にいる返答が出るまでは質問が続けられるという拷問社会というべきではないか。

例えば、東京オリンピックの時だって彼らは東京オリンピック中止という答え以外は求めていなかったわけである。東京オリンピックを実行するぞという人はもうどういう答え方をしても彼らが満足しないので返答を諦めてしまったというのが現実のところではないか。

安倍氏の「疑惑」についても同じであって、彼らの脳内にある筋書きを事実とは関係なく安倍氏が認めるべきという彼らの態度って議論でもなんでもないわけである。無論、そういう可能性はないわけではないということは当然言えるわけであるが、それならば左派や野党側が動かぬ証拠を持ってくるべきであった。どうとでも取れる状況証拠だけを持ってきて「我々サヨク、野党に都合の良い答弁を行え」という話をされても「あっ、そうですね」と言って次の話題に行くしかないわけである。

そういう意味では「詭弁」と言って済まそうとする彼らの態度は何も変わっていないわけで、こちらからは怠慢としか言えないのである。まあ、読んでいないから実は物凄いことが書いてある可能性もあるわけだが、実証という意味では何もないと思う。

この実証を重んじない態度はサヨクに共通するのかもしれない。先日離婚後共同親権法案が衆院を通過したが、左派の弁護士さんは「精神的DV」をちょっと証拠がないくらいのことで否定するな!と騒いでいたわけである。そりゃ離婚妻にしてみれば証拠がなくても「夫が怖かったんですう」と言いさえすれば裁判官が「夫はDV犯人で有罪!」子供の親権は妻側にして夫の収入に関係なく妻側が要求する額を支払えというスキームにすればそりゃ都合がいいのはわかる。

離婚すれば夫とは他人である。子供は自分のもの。元夫は別に野垂れ死したって知らんふりして金だけ奪い取ればいいということになる。ひでえなあ、夫は餓死したらしいよ、ということになっても、妻側としては「高葛藤ですから」の一言で済むわけである。

こういう状況になればまあ、男の方は「それでも俺だけは大丈夫だ」という過剰な自信を持って結婚した人がどんどんと被害に遭って野垂れ死する状況となれば、もう女性が「私はそんな高葛藤とか言わない」なんて言っても男どもは結婚から逃亡することは目に見えている。だって結婚してしまえば女性は自由に「高葛藤」を宣言できるし、宣言してしまえば証拠などなくても自由に夫をDV犯人にすることができるわけである。

夫が抗弁しても「妻にそんなことを言わなかったという証拠があるのですか?」と言われてしまえば何年間かの結婚生活の全てをビデオ撮影でもしていない限り、証明不可能ということになってしまうわけである。

無論、これは女性へのエンパワメントということで正当化される。

男はそういう悲劇から遠ざかるためには結婚もダメだしデートすら危険ということになる。デートDVというのも有名である。そういう危険を避けるには最初から異性とは付き合わずにもう出家してひたすら趣味に打ち込むのが安全への道ということになる。

そうすると、離婚後共同親権は離婚禁止法だ!という訳のわからん主張をしてくるわけである。いや、そりゃ子供にとってみれば両親の離婚は悲劇であって、別居でもちゃんと両親がいるという方が安心できるに決まっているのである。

シングルマザーさんの「母の自分と子供は一心同体」という考えは単なる妻の願望であって、それは子どもの忠誠葛藤の結果に過ぎないかもしれないわけである。

そういうことになると、夫どものいうことは全部詭弁だから女性が完全に満足するように法制度を骨抜きにしてうまく変更しましょうということになるだろう。多分、裁判官も男に人権などいらないでしょう。それより女性の人権を認めるべきです。男に人権を認めるのは男尊女卑です。子どもの最善の権利は女性が子供と一緒になって男どもを搾取することです。男の親権は義務であり、女性の親権こそ真の権利、子どもの権利です!ということになるかもしれない。

そうなると、男も女もいい出会いがないから結婚できないという結果になるかもしれない。つまり、男たちは下手に女性に近づくと奴隷にされ搾取されてしまうので、「いい出会いがないから結婚なんてとてもとても」というであろうし、女性たちはいいカモの男を捕まえようとしても男たちが全力で逃げ出すので「いい出会いがない」と嘆くことになる。いわば結婚禁止の社会になるということである。

これこそが真の詭弁社会ということになる。

サヨクさんは「男が男尊女卑の社会で結婚して自らを女性の奴隷と自認して搾取されないことが問題である。男のくせに結婚しないインセルはネトウヨである!」という詭弁を言わざるを得なくなることになるのかもしれない。

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