はじまりのカメラ (自動車と筆と包丁と)

カメラ面白そうですね、初めは どのカメラがいいですかと、聞かれることがある?

なにより
「持ちやすいもの」
付け足すと
「今のカバンに入るもの」とか「持ち運びたいと思う形とか色」だと思う。

だって、
・いくらいいカメラでも20kgもあったら使わない。
・カバンに入らないと、カバンも変えないといけない。
 別のカバンになるのは、生活をちょっと変えるくらいになってしまう。
 結果使えない。
・気に入らないデザインのカメラは持っていきたくなくなる。
・今のカメラはどの機種も普通に使うには問題ない。

つまり、「手になじんで、生活で使えるカメラにしまよう」ということです。
だから、僕は量販店にいって持ってください。
カバンに入るか確認してくださいねっていう。
その持ちやすさとか、カバンとかって人によるから、僕にはわからない。
わからない領域ってアドバイスできない。
僕は一眼レフはPENTAXを使っているけど、一番の理由は持ちやすかったからだった。
一番初めに購入したK-30もそうだけど、PENTAXのカメラって持つところ、グリップが深くて、あまり滑らない。
握力がないのに指が太い僕でも持ちやすかった。

もちろん、そりゃ機材によって違いはある。
レンズも各々特徴がある。
でも、それって、使えるようになってからだと思う。
使ってみて「ちょっとここが不満だな」って思ったら、買い替えたり、買い足せばいい。
そして、具体的な不満っていうのは買ってみないとわからない。

道具とそろえるってそういうもんじゃないかなって思う。

みなさん、ちょっと想像してください。
免許取り立ての18歳の自分の子供の最初の車に最新のポルシェとか、ベンツとか勧めますか?
きっと、ポルシェは荷物詰めないし、ベンツだと大きくて日本車より取り回しが悪いから車庫に入れにくいとかで進めないでしょ。
何より、車庫に入るサイズの車じゃないと無理でしょ。

でも、カメラだと初心者に「ベンツ買え」と同じこと言う人っているんですよ。
車庫、つまりカバンに入るかどうかも確かめずに。
よくあるアドバイスは、中古でカローラかって、それから考えたら、とかじゃないかな?

こんなこと言う人もいるかもしれない。
いいカメラじゃないと、いい写真が撮れないって。
それも、不思議だなあって思います。
美術館に行って、画家の絵をみて、いい筆使ってるからって、鑑賞している人がいうかなあと。
そりゃ、画家同士でどの筆が使いやすいとか、どの絵具の色がどうとかはある。
でも、いい絵っていうのがそれだけでできるもんじゃないってことも、わかってはるんじゃないかな、描いている人は。

蕎麦屋にいって、いい包丁つかっているからおいしいっていうことはあるかもしれないwww
でも、その包丁っていうのは、毎日手入れしたりしているよね。
どんなに刃が切れやすくても、柄の部分が料理人が持ちにくい包丁ってね、いい包丁って言えるのかな。
手になじんで、使えるのが、なによりもいい道具じゃないかな?

カメラって、特別な道具じゃなくって。
写真を作る相棒。
そして、仲間は、できるだけ近くにいて、自分にとって細かいところまで気が利く相手がいいと思う。
時間がたつと相棒が変わったりする。

でも、初めはね。
いつものカバンで、いつものように、何気なく使うお気に入りであることが大切だと思うんだよね。
ちょっとかわいかったり、カッコよかったり。
色が好きだと。
やっぱり、連れていっちゃうよね。

修行じゃなくって、楽しみなんだから。

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