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#日総研 という会社で主に介護分野のセミナー企画や出版企画・編集の仕事をしています。 https://www.nissoken-web.com/kaigonetsalon

マガジン

  • 【介護系】オンラインセミナー《セレクション》

    日総研主催の介護系オンラインセミナーセレクションです。

最近の記事

重度化する施設利用者の“入院回避”に向けた実践

利用者の入院が多いという現状は多くの介護保険施設にとって重要課題となっています。 施設職員の方であれば、退院してきた利用者の認知症が進行していたり、ADLが落ちて帰ってきたりという経験した方は多いのではないでしょうか? それを考えると、利用者にとって入院することが果たして最善の方法なのかということを考える必要があるのではないでしょうか。 重要なことは「利用者の利益を優先しなければならない」ということです。 そのために施設の看護師や介護職員は利用者のアドボケイトの役割を

    • 辞めない介護人材の採用と定着マネジメント

      介護現場における求人難と離職に伴う人材不足の課題は昨今ますます深刻化しています。 人材の確保と定着に頭を悩ます介護施設・事業所は後を絶ちません。 退職連鎖による人手不足が原因で倒産の危機に迫られている施設や事業所もあるとか。 介護サービスの経営者や管理者の方の中には「採用=求人募集」と考えている人がいます。 この考えが人材不足に大きな影響を与えるのです。 介護サービスには人員基準という規制があります。とりわけ、有資格者の雇用では大きな苦労が伴います。 その一方で、本

      • 訪問看護師だからできる在宅認知症者の生活障害ケアと家族支援

        住み慣れた地域の在宅で暮らす認知症者が増加しています。 自分らしい暮らしを最期まで続けるには多職種連携による支援が欠かせません。 その一翼を担う訪問看護師には、安心安全な生活のための適切な判断と介入が役割として求められています。 そして訪問看護師は、利用者の変化に気づいたら、医療対応するのかケアで改善するのか同時に考えてアプローチする必要があります。 例えば体重減少という変化に「認知症だから食べられなくなるのは当然」と最初から諦めてはいけません。 環境調整でうまくい

        • 多職種から一目置かれる相談員の連携・調整術

          こまめに現場に足を運びつつも、時には現場の介護業務や利用者の付添いを自ら積極的に行い、現場スタッフ、利用者・家族からの信頼が厚く、話しかけられやすい存在。 制度や他事業所の情報に誰よりも詳しく、会議となればしっかり仕切ることができ、他職種にはない違った角度からのケアの提案ができる。 現場の声と稼働率のバランスを考えながら経営的な仕事もできる… 介護現場の相談員として、相談援助業務や稼働率管理を担うなか、現場スタッフや管理者、さらにはケアマネ、看護師、かかりつけ医などから

        重度化する施設利用者の“入院回避”に向けた実践

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        • 【介護系】オンラインセミナー《セレクション》
          31本

        記事

          排泄ケアを底上げするアセスメントの極意

          利用者の生活や生きる力に 大きく影響する排泄ケア。 利用者に失禁などの課題があると、 その解決を目的とした「おむつ交換」など ケアする側の視点になりがち。 しかし、本当の目的は 「その人の“生きる”を支える」こと。 「どうしてそのケアをしているのか?」 「なぜ、その人はおむつを使用しているのか?」…、 その根拠が言えることが大切です。 「歳のせいだから仕方がない…」 と諦めていませんか? まずは 「予防できないか?」 「治療できないか?」 「治せないとしたら、 どう

          排泄ケアを底上げするアセスメントの極意

          介護報酬改定を踏まえた施設系サービスの重要ミッション・アクション

          改定率「+1.59%」となった2024年度介護報酬改定では、新たな地域包括ケアシステムの考え方が示され、とりわけ施設系サービス【特養・老健】は、基本報酬が大幅アップするも、診療報酬との同時改定を背景として、新加算が創設され医療機関との連携など医療面の強化がより強調された改定となりました。 2024年度の介護報酬改定・制度改正および解釈通知やQ&Aを踏まえ、施設系サービス【特養・老健】として押さえておきたい運営・経営の重要ミッション・アクションを学ぶことは施設経営者・管理者と

          介護報酬改定を踏まえた施設系サービスの重要ミッション・アクション

          その人らしい「逝き(生き)方」をサポートする看取りケア

          「施設では、スタッフの見守る中で亡くなってゆく人たちの何と穏やかな顔、チューブも機械もついていない綺麗な体のままで召される人たち。 亡くなった利用者と対面した家族は『死に場所を施設に選んでよかった』と、心から感謝の言葉を口にする。 しかし、人の死は、独自性、一回性のものである。ゆえに、そこにかかわる者の責任は重い。だからこそ、私はそれに真摯に向き合いたいと思う。 人は誰しも死ぬ存在である。にもかかわらず、まるで死が魔物のように忌み嫌われ、少しでも先延ばしにすることが美徳

          その人らしい「逝き(生き)方」をサポートする看取りケア

          高齢者の廃用と重度化を予防する介助

          機能低下により歩けなくなっていた利用者に、ベッド上でゴソゴソ動くことを支援するかかわりを行うことによって再び歩けるようになり、亡くなる寸前まで何とか自分で歩くことができるようになった人。 病院で拘束され、寝たきりでどうしようもない状態になっていた利用者に対し、「予防介助」の考えに基づいてかかわることで再び座れるようなった人。 予防的にかかわらなければ、その利用者はきっと自分で歩けるようになったり、座れるようになったりしなかったでしょう。 あなたが現場で行っているその介助

          高齢者の廃用と重度化を予防する介助

          高齢者のナラティブに寄り添うケア

          介護の現場では、利用者・家族との信頼関係構築、さらには自立支援やエンパワメントといったより効果的なケアにつなげていくために 対話を通じて、身体面だけでなく、精神や心理状態、社会的立場などを含むあらゆる要素からその人を把握しようとします。 利用者・家族との対話やコミュニケーションが苦手だという人が少なくないようですが、まずは対象となる人の「ナラティブ(物語)」を理解することからはじめてみましょう。 利用者との信頼関係を構築しつつ、一人ひとりの人生や生活の語りに基づくケア=

          高齢者のナラティブに寄り添うケア

          相談援助と稼働率対策を両立させる

          生活相談員の業務は多岐にわたります。俗に「何でも屋」といわれることもあり、相談援助(ソーシャルワーク)はもちろん、施設によっては送迎,受診の付き添い、会議や社内研修の運営、直接的な介護の補助などを業務の範囲としているところもあります。 しかし昨今、相談員の周辺環境が変わってきていると実感します。度重なる制度改正や報酬改定をはじめ、施設・事業所数の急増による地域での利用者獲得競争など、それらによって経営を取り巻く環境が厳しくなってきているのも事実です。 質のよいサービスを提

          相談援助と稼働率対策を両立させる

          居宅介護支援事業所における業務効率化と働き方改革

          今月すべきことを翌月に持ちこなさない… これがなかなかできないケアマネジャーの方は多いようです。 業務量に勤務時間を合わせるのではなく、会社と契約した勤務時間に業務量を合わせる。 抱えている業務が時間内に入り切らないのなら、業務に優先順位をつけて取捨選択しなければなりません。 残業しない、させないために、そして運営基準減算を出さないためには、そういった発想と意識改革がまずは必要なのです。 本セミナーでは、上記のことを踏まえつつ、 ケアマネジメントの質を向上させる業務

          居宅介護支援事業所における業務効率化と働き方改革

          新しい複合型サービス参入のポイント

          2024年度介護保険制度改正で創設が図られようとしている「新しい複合型サービス」。 参入を検討している訪問介護および通所介護事業所は多いようですが、管理者・経営者として留意しておかなければならない課題があります。 次期(2024年度)でなくても、次々期(2027年度)の報酬改定時には、通所介護や訪問介護の要介護1~2が総合事業へ移行され、事業所の規模で報酬を見直す可能性も十分あり得ます。 そうなると、とりわけ小規模な事業所である地域密着型サービスは経営的にかなり厳しい状

          新しい複合型サービス参入のポイント

          高齢者の「QOD」を高める終末期ケア

          自分らしい逝き方である「QOD」は、自分らしい生き方である「QOL」と重なります。 人々が恐れるのは「死」そのものよりも、死に至る過程で遭遇する苦痛、恐怖、不安感、孤独感、家族や友人と別れることの寂しさや、残される家族の生活の心配などです。 そうした否定的な感情を取り除き、安心して「死」を迎えられることが「満足のいく死」と言ってもよいでしょう。 そのためにも、さまざまな職種が専門性を発揮して、身体的苦痛を取り除くために、医療の力も有効に使いながら、精神的苦痛、社会的苦痛

          高齢者の「QOD」を高める終末期ケア

          利用者の「声なき声」を聴き取るアセスメント

          ケアマネジャーとして仕事をしていて、心のハードルにより真のニーズが表出されず支援につながりにくい利用者などのケースを体験したことはありませんか? ケアマネジャーは仕事として、アセスメントシートを基に利用者本人に聞き取りをしていって、たくさんの情報を得ることができるかもしれません。 でも、利用者本人からしてみたら「この人、なんでこんな無神経にいろんなことを私に聞き取りしてくるんだろうか」という気持ちになるかもしれない。そうなると、もしかしたら信頼を失うという結果になるかもし

          利用者の「声なき声」を聴き取るアセスメント

          これだけは押さえたい高齢者看護のポイント

          看護師は、今や在宅や介護施設だけでなく、一般病棟などにおいても高齢の患者・利用者と接する機会が増えています。 成人看護との違いをはじめ、加齢に伴う変化や、そこに潜むリスク、認知症への理解など、高齢者への看護を進める上で知っておきたいポイントは多岐に渡ります。 バイタルサイン一つとっても、高齢者は「平熱が低く感染症を発症しても発熱しないことがある」「血圧の変動が大きい」「不整脈を発することが多い」「脱水などで意識が低下しやすい」などといった特徴があり、異常の早期発見がポイン

          これだけは押さえたい高齢者看護のポイント

          排泄ケアの包括的アセスメントと評価の進め方

          介護現場に影響するだけでなく、 利用者の生活や生きる力にも 大きく関わる排泄のケア。 その見直しと底上げを行っていくためにも、 まずは何を見なくてはいけないのかが分からないと 何も進みません。 高齢者の場合、排泄の不都合への対処が、 どうしてもケア側からの視点となり、 失禁などの課題の解決を目的とした 「おむつ交換」や「トイレ誘導」などになりがち。 しかし、本当の目的は 「その人の“生きる”を支える」ことです。 「どうしてそのケアをしているのか?」 「なぜ、その人はお

          排泄ケアの包括的アセスメントと評価の進め方