Q7.青年の就労支援や子育ての支援に対する取り組みの大事なポイント
いま、ヤングケアラーやシングルマザーなど、生き方に困難を抱えた者のもつ課題が深刻です。また、特に若い世代では「親ガチャ」など、家庭環境や自分の人生が運任せであるような認識も増え、社会不安につながりかねない情勢があります。青年の就労支援や子育て支援に対する取り組みが大切です。この課題に対してはいくつかのアプローチが有り得ます。
・青年自身の努力やスキルアップによるところが大きい
・青年を支えられる公的な枠組みをつくることが重要
・地域社会全体を支え、民間活動として支えていく
・その他
上記3つの選択肢はいずれも大切な考え方ではありますが、その優先順位はそれぞれの立場等によって異なります。
(問)貴党の考え方に最も近いものを上記3つの選択肢から1つ選択し、その背景を記載するとともに具体的な取り組みがあれば記載してください。
調査の結果、各政党が選択した選択項目と詳細は下記の通り。
1.自由民主党「その他」
自民党は、平成22年綱領において、自助自立する個人を尊重し、その条件を整えるとともに、共助・公助する仕組を充実することを定めております。産まれた環境に制限されることなく、個人の選択が実現できるよう、各種手当や奨学金等の充実等を通じた子育て支援や地域社会で支え合う仕組みづくり、新卒者就職対策の実施など若者の雇用対策を推進します。
2.立憲民主党「青年を支えられる公的な枠組みをつくることが重要」
生まれ育った環境にかかわらず、国の責任で、すべての子どもたちや青年が希望する教育や進みたい道を選べる社会にするべきだと考えています。
雇用の安定や賃金の引上げ等によって、暮らしの安心を保障するとともに、大学など高等教育までの教育費の無償化を進めていきます。
3.公明党「青年を支えられる公的な枠組みをつくることが重要」
ヤングケアラーやひとり親をはじめ、一人一人が抱えている多様な困難や生きづらさに丁寧に寄り添い、必要な支援へとつなげていくために、各地域において包括的な支援体制を構築することが必要です。世代や属性を問わない相談支援や、居場所の整備、アウトリーチによる支援など、重層的支援体制を整備するとともに、ヤングケアラーや不安・悩みを抱える子育て家庭への訪問による相談・家事・育児支援等の全国展開を推進します。
4.日本維新の会「その他」
ヤングケアラーの実態調査・把握を行うとともに、学業や社交、就職活動において青年たちに負の影響がでないよう、地方自治体における具体的な支援体制の整備を法制化します。
5.国民民主党「青年を支えられる公的な枠組みをつくることが重要」
ヤングケアラー、シングルマザー、親ガチャ等の若者の於かれている実情を的確に把握し、適切に支援できる公的な枠組み構築が必要です。そのための一助として、社会人の学び直し(リカレント教育、リスキリング教育)を支援します。雇用のセーフティネット機能を高めつつ、成長分野への人材移動と集積を進めるため、職業訓練と生活支援給付を組み合わせた求職者支援制度を拡充した「求職者ベーシック・インカム制度(仮称)」を構築します。
困難な状況を抱えていても、全ての子どもが人生の平等なスタートラインに立てるようにするための一助として、0~2歳の幼児教育・保育所得制限をなくすとともに、義務教育を3歳からとし、高校までの教育無償化を実現します。
6.日本共産党「青年を支えられる公的な枠組みをつくることが重要」
ヤングケアラーへは、自治体への相談窓口の設置やスクールソーシャルワーカーの配置など、サポートする仕組みをつくります。ケアラーを支援する法律・制度の整備をすすめます。子育て支援では、児童扶養手当を拡充、18歳までの児童手当支給、就学援助の拡充、教育の無償化、給付型奨学金の拡充など、総合的な支援をつよめます。安定した雇用の確保、保育所への入所、公営住宅の供給など、安定した暮らしへの支援をすすめます。
7.れいわ新選組「回答無し」
期日までに、本アンケートへの回答がありませんでした。
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