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オープンにキャリアをシフトしたアプリエンジニア座談会

こんにちは!日産自動車の柴田です。

これまでの記事でも言及してきましたが、私たちの働くコネクテッドカーオフボード開発&オペレーション部は、経験豊富な方々と一緒に働くために積極的に採用活動を行っています。また、最近では社内異動制度を利用して新たなメンバーを迎えることも増えてきました。ということで、今回は社内異動でアプリ開発チームに参加した小澤さん、李さん、そしてマネージャーの赤塚さんと座談会形式でお話を伺いました。

日産のキャリア形成サポート制度

日産自動車では、社員のキャリア形成をサポートするために、「シフトキャリア制度」と「オープンエントリー制度」という制度が用意されています。これらの制度は、社員の成長とキャリアの柔軟性を促進するために設けられています。

日産自動車 採用HPより 

日産自動車の正社員であれば、一定の条件をクリアすることで誰もがこの制度を活用することが可能で、個人が成長し、組織が成長すること、その結果大きな貢献をもたらしてくれることを期待し、会社としてキャリア形成を支援してくれています。

参加してくれたメンバーたち

左から小澤さん、赤塚さん、李さん

小澤さん
2018年 日産自動車 入社。シャシー開発部にてサスペンション部品開発を5年間担当した後、シフトキャリア制度でアプリ開発チームに4月異動。休日もプログラミングをするくらいプログラミングが好き。

李さん
2017年 日産自動車 入社。車体先行開発部にて6年間従事した後、オープンエントリー制度でアプリ開発チームに4月異動。育児とプログラミングと二つのチャレンジを楽しむポジティブな勉強家。

赤塚さん
2017年 日産自動車 中途入社。アプリ開発チームのマネージャーとして、かつ社内異動メンバーのメンターとして二人を温かくサポートしている。

座談会スタート!

小澤さん、李さん、赤塚さんを入社時からみているということで、柴田がファシリテータとなり、中目黒オフィスにてわいわいと始まりました。
(Google Docsで文字起こしを行ったのですが、その初期設定に想定以上の時間がかかったのは反省です)

シフトキャリア、オープンエントリー制度

柴田:お二人とも、シフトキャリア制度、オープンエントリー制度を活用して異動されましたが、この制度についてはどのように知りました?

小澤:周囲の人からなんとなく聞いていました。実際にその制度を利用して異動する人もいたので、そこでより詳しく知ることが出来ました。

李:入社後に社内制度を学んでいく中でこの制度があるのを知りました。入社すぐに使える制度ではなかったので、その時には自分が活用するとは思っていませんでした。

柴田:そうなんですね。我々、募集をかける側からすると、どこまで認知されているのか当初は不安だったのですが、想定以上の反響があったので実は少し驚いていました。社内異動の応募サイトを見ると、様々な部署の様々なポジションのポストありますが、その中でアプリ開発チームのアプリエンジニアを選んだ理由は何だったのですか?

李:大学時代、ロボティスクスやスマートグリッドの制御アルゴリズム、制御手法を研究していました。その延長で、そういったモノを「つなげる」というIoT技術、コネクテッドカー技術に興味を持っていて、かつ、自分の成長のためにもソフトウェア技術を習得したいという思いが強くなっていたところで、このポジションに目がとまりました。

小澤:きっかけは、イントラネットの記事でアプリ開発チームの記事を読んだことでした。まさか趣味のプログラミングを仕事にできる世界線が存在するとは思っていなかったので「実際にプログラミングをしてアプリケーションを作っている部署があるんだ!」と、オープンエントリーの応募サイトを確認したのですがなかったので、自らシフトキャリア制度を使って応募しました。

柴田:日産アリアの開発の裏側を紹介した記事ですね。こんな形でつながっているとは嬉しいですね。

新しい技術や知識の習得

柴田:李さんにとってはプログラミングという、今までとは全く違う技術を使って業務を行うことになりましたが、どうやって技術の習得や学習を進めていますか?

李:同時期にアプリ開発チーム、バックエンド開発チームに異動してきたメンバーが複数人いて、その人たちとチームを組んで一緒に課題に取り組んでいます。部室のような感じでSlackのHuddleをチームでずっとつなぎっぱなしにしていて、分からないことを常に相談できるのが助かっています。また、社内向けe-LearningサイトからLinkedin Learningのコースが無料で受けられるのでオンラインコースで学んでいます。

柴田:Linkedin Learningのコンテンツは充実していますよね。ソフトウェアは常に新しい技術を学び続ける必要がありますが、効率よく学べるので私も活用しています。技術と英語と両方の勉強になるので、効率が良いですし。
小澤さんはどうですか?

小澤:私はこれまで個人でプログラミングを行っていましたので、チームでアプリ/サービス開発を行うという点で、現在行っている課題型の研修が非常に大きな学びになっています。とある社内向け業務改善プロダクトをアジャイルチームとして開発しているのですが、今まで行ってきた仕事の進め方とは全く違うので毎日発見があります。どっちがいいという話ではなく、ソフトウェアだからこそ小さく動くものを作りながら開発を進めることが出来るという点に、「こういうやり方もあるんだ」という驚きを感じています。

柴田:そうですね。お客様の安心安全を守るため、ワクワクをお届けするために、様々な手法やベストプラクティスを組み合わせながら各部署が最適解を見つけようとしているのは日産自動車の特徴ですね。常にもっと良いやり方があるんじゃないか?と刺激し合える関係性が、いい製品やサービスを生み出す原動力だと感じています。

社内異動メンバーが組織にもたらす効果

柴田:ここで赤塚さんにも少しお話を聞きたいと思います。オープンエントリーやシフトキャリアによる社内異動メンバーを受け入れる意図や狙いみたいなものを教えてもらえませんか?

赤塚:ちょっとこの質問はちゃんと答えたいなと思って、事前に回答を考えていました。社内異動の受け入れ以前、我々のチームはWeb/IT系からの経験者採用が9割以上というメンバー構成だったため、2つの課題がありました -  (1) 即戦力となる中堅メンバーが多く年齢的にも経験的にもジュニアメンバーがほとんどいない、(2) 車両開発や技術、車両そのものの知識が不足している。これらの課題を解決し、ソフトウェア開発に関する考え方と、従来の日産の開発における考え方を上手にMixするような進化(多様性)を促し、最終的に会社に還元することを狙いとして、積極的に社内異動でメンバーを受け入れるようにしています。

柴田:そうだよね。経験者採用のメンバーにとっても、社内異動メンバーの育成に関わることで、技術やプロダクトを「言葉で伝える」という部分だったり、リーダーシップだったり、彼らの成長を促す効果もありますね。

赤塚:ですね。もちろん、車両も絡んだ機能開発を行うときには社内の様々な部署と連携しながら進めることになるのですが、ちょっとしたことなら隣に聞ける人がいる、というのは非常に心強いです。

今後について

柴田:2人はいよいよ9月からNissanConnectサービスの開発チームに参画するんだよね?

赤塚:はい、そのつもりです!

柴田:正直なところ、今後についてどう感じたり、考えたりしています?

小澤:私はNissanConnectサービスに自分が関わっていくんだなぁ、本当に仕事としてプログラミングが出来るんだなぁ、と、めちゃくちゃ楽しみでどんどん成長していきたいなっていう思いが強いです。
今後、どんどん車両とアプリ、サービスは密接に繋がってくると思っているので、自分がそのつなぎ役になって他社にはないような日産ならではの体験を例えば異動前の部署と一緒に作り上げる、みたいなことをやりたいという野望をもっています。

李:私は「生活も仕事も楽しみながら」というスタンスなので、NissanConnectサービスの開発もプライベートと同じように楽しみたいです。新しい技術や知識を習得や自分の成長の結果、それを一つでもお客様や社会の抱える課題解決に活かしていきたいです。

赤塚:お客様に真摯に向き合いアプリ、サービスを開発提供していく経験は間違いなく二人の成長にプラスになると思うし、成長後にまた社内異動で「他がやらぬことをやる」ことができるなら喜んで送り出してあげたいですね。もちろん、このチームを背負っていく存在となってくれたらうれしいですが、どっちにせよ日産にとってプラスになれば僕はオッケーです。

柴田:いやー、いいお話を聞けました。小澤さん、李さん、赤塚さん、ありがとうございました!

おわりに

アプリ開発チームで社内異動を初めて受け入れたのは3年前、そのメンバーは今や開発の第一線で活躍するソフトウェアエンジニアとして開発に貢献してくれています。中途採用と社内異動の強いところを掛け合わせ、もっとワクワクするようなカーライフを皆様にお届けしたいと考えています!

もちろん、即戦力となってくれる経験者採用も積極採用しております!
募集ポストは、こちらのページよりご確認ください。

最後に、日産自動車は、2019年以来のオフライン会場とオンラインのハイブリッド開催となるDroidKaigi 2023を協賛しております。2018年ぶりにブースも設ける予定ですので、ご来場の際には是非お立ち寄りください!



※本記事の内容は2023年8月執筆時点の情報となります。