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厄年女たちの伊勢旅行#2 初日から全力で食べまくる

「気になる店や食べたいものがあったら、遠慮しないで言うようにしようね!」とあらかじめ約束していたので、二見興玉神社の帰り道には二軒もお菓子屋さんに寄った。

伊勢名物の赤福や、駅前で買ったへんば餅もそうだが、伊勢は小さめでお手頃なお菓子が多いので食べ歩きが楽しい。

五十鈴勢語庵
塩ようかんサンド
酒素饅頭
ほんのり麹が香る麹まんじゅう

ここのところ、食べたい気持ちは若い頃と変わらずあるはずなのに、食べ切る自信がなくて何かと諦めがちになってきた気がする。

普段グループ旅行をすることがないので、食事はいつも一食入魂。

注文する量を間違えたり、ハズレを引いてしまうと一日の予定が狂ってしまうので、特に一人旅をしている時は真剣に悩む。

しかし今回の三人旅は、同級生の旅慣れメンバーだということもあって過剰に気を遣わなくて済む上、女性特有の「いろんな食べ物をちょっとだけだけ食べたい」が叶うのが本当にありがたい。

遅れていた電車がいいタイミングでやってきて、帰りはすんなり伊勢市駅に戻ってくることができた

ホテルに帰って一休みしてから、Googleマップで気になっていたお店へ夕食を食べに行った。

大ふじ

カウンターと小上がりがある小さな料理屋さんで、大将とおかみさんの二人で切り盛りしているようだった。

たくさんメニューがあったが海鮮系で色々頼んだ。

今回初めて三重のごはんを食べて気づいたのが、料理の出汁がおいしいということ。

少し甘みが強めだが、くどくなくて優しい味。
他の店でもそう感じたので、きっと三重の味なのだと思う。

つきだしで出てきた筍の煮物がとてもおいしくて、甘めの出汁に浸かった付け合わせのほうれん草がアクセントになっていてそれも良かった。

筍の煮物
海鮮サラダ
牡蠣酢

「ビンチョウのいいのが入った」という常連さんとの会話が耳に入ったので、私たちも注文することにした。

少しずつ色々食べれるようにしましょうか?と言ってもらったので、はまち・タコ・マグロ・イカ・鯛の刺し盛りになった。

刺身の盛り合わせ

穴子も三人で食べれるように量を調整してくれた

穴子の天ぷら

私の1番のお気に入りは車海老の押し鮨!

車海老の押し鮨

分厚い海老の身は甘味があって、シャリもほんのりあたたかいのがとってもおいしい。

多めのわさびにマヨネーズをつけて、醤油をちょっとだけつけて食べるのが最高だった。

観光客の私たちにおかみさんが色々話しかけてくれた。

翌日に伊勢神宮で厄祓いをすると教えると「33歳か!若いね!」と言ってくれたのだが、残念ながら私たちは37歳の年です伝えると、おかみさんは不思議そうな顔をした。

今まで初詣やお祓いなどの類に関心なく生きてきたので知らなかったのだが、厄年は地域や神社によって違いがあるようで、伊勢の辺りでは37歳は厄年ではないらしい。

同じ日本に生まれてるのに地域によって厄年減るのってちょっとずるくない?笑

もうひとつ気になっていた店があったので2軒目に行くことにした。

ぎょうざの美鈴

パッと見はまるでラーメン屋さんのような佇まいだが、ここは餃子やさん。

コの字のカウンターの奥の方に座って、おでんと餃子とビールを頼んだ。

カウンターの中ではたくさんのスタッフの人達が、休みなく餃子の皮を伸ばして餡を詰めていて、大女将が手際よくおにぎりを握り、若女将はカウンターの先頭で注文を取りおでんを用意してくれる。

おでんはいつ食べてもうまい。
ころんとした餃子たち。

手作り皮でも重すぎず、肉より野菜感がしっかり感じる餃子。
見た目よりもさっぱり食べられる。

近所にあったら仕事帰りにさくっと食べて飲んで帰りたいお店。

伊勢、期待できるぞ。と感じた初日の夜。

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