「ブラックボックス」を読んだ
芥川賞受賞作「ブラックボックス」砂川文次 を文藝春秋にて読了。
第166回芥川賞受賞作!
ずっと遠くに行きたかった。
今も行きたいと思っている。
自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。
自衛隊を辞め、いまは自転車便メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。
昼間走る街並みやそこかしこにあるであろう倉庫やオフィス、夜の生活の営み、どれもこれもが明け透けに見えているようで見えない。張りぼての向こう側に広がっているかもしれない実相に触れることはできない。
気鋭の作家、新境地の傑作中篇。
(Google Books)
芥川賞にしては、読みやすかった。
いや、普通に面白かった。
だから、逆に作者からのメッセージとか、主題とか何もわからずに読み終えてしまった。
まぁ、難しい芥川賞作品も何書いてあるのかよくわからずに読み終わるんだけどね(笑)
よくわからないけど、非常にストンとこちらに落ちてくるお話だったってことだろう。
私の中にも小さいサクマがいるのかも。
結構、みんなの中にもいるんじゃないかな。
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