見出し画像

「クジラアタマの王様」を読んだ

「クジラアタマの王様」  伊坂幸太郎  NHK出版  を読んだ。

製菓会社に寄せられた一本のクレーム電話。広報部員・岸はその事後対応をすればよい…はずだった。訪ねてきた男の存在によって、岸の日常は思いもよらない事態へと一気に加速していく。不可思議な感覚、人々の集まる広場、巨獣、投げる矢、動かない鳥。打ち勝つべき現実とは、いったい何か。巧みな仕掛けと、エンターテインメントの王道を貫いたストーリーによって、伊坂幸太郎の小説が新たな魅力を放つ。
(amazonより)

とりあえず、「この本、いつ書いたの?」と確認したくなる。2019年7月だった。
今の世の中を予見するような描写。
つまり、誰の心にも薄々、こうなってもおかしくないよね…という欠片はあったのかもしれない。ただ、それを現実として考えなかっただけで。

「短期的には非難されても、大局的には大勢の人を救うほうを選ぶべきじゃないの」

これって、信念がないと出来ないよね。
自分が正しいことをするんだ、っていう。
何かを決断するときは、覚悟が必要だな…と考えさせられる。国レベルじゃなく、身の回りレベルでも。

途中、挿し絵があったり、なぜハシビロコウ?など、ちょっと変わったテイストだったけど、面白かった。

この記事が参加している募集

恐縮です