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「SOSの猿」を読んだ

「SOSの猿」  伊坂幸太郎  中央公論新社  を読んだ。

ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空―救いの物語をつくるのは、彼ら。
(amazonより)

うーん、いまいちハマらなかったな。

ガラッと転換するところでは、「おっ!くるか?」と心が踊ったんだけど、最後まで、どうにもあがらなかった。

孫悟空、ユング、悪魔払い、予言…

ちょっと難しかったかな、私には。

それでも、「本当に悪い人」「バロンダンス」なんかの考え方は、良いテーマだと思うけど。

たぶん、救われた感が薄いからかな。あまりハマらなかったのは。最後まで書かれていないような気がする。

でも、そこは「作り話の効力」を発揮しろ、ということなのかもしれない。

どうしても分かんないことは頭の中で物語を作って、それで納得するのよ。『あの悪者はバチが当たったでしょう』とか、『あの親子は今も平和に暮らしていることでしょう』とかね

結局、私はいつも伊坂幸太郎に振り回されるのだ。読んだ後でも。

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