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青い部屋

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熊本の天草市本渡に新たにオープンした「本屋と活版印刷所の屋根裏」にて月イチ写真展を開催しています。その展示後記の様なものです。
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写真展「海岸線」を終えて

写真展「海岸線」を終えて

2021年1月20日〜1月27日の期間に開催した「本屋と活版印刷所の屋根裏」での錦戸俊康 写真展「海岸線」について振り返る。

今回は熊本県独自の緊急事態宣言が発令され、普段は午前10時から寝るまで(0時頃)のオープンとなっている「本屋と活版印刷所の屋根裏」も20時に閉店となる。展示の前日に搬入を開始。今回も自作の壁面を使っての展示だ。

搬入時にフィルムカメラを下げて登場した青年ナリスエくん。2

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写真展「隣人愛」を終えて

写真展「隣人愛」を終えて

2020年12月23日〜12月30日の期間に開催した「本屋と活版印刷所の屋根裏」での錦戸俊康 写真展「隣人愛」について振り返る。

今回の展示は私として初のポートレートのみの展示にした。かしこまった場面でなく、たまたま居合わせたりした時に撮影したものがほとんどだ。天草に帰ってくる前までは人物写真作品を発表したことはなく、そもそも人を撮っていなかった。
昔から人と話したり、何かを一緒にやることは好き

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写真展「ご近所論」を終えて

写真展「ご近所論」を終えて

2020年11月18日〜11月25日の期間に開催した「本屋と活版印刷所の屋根裏」での錦戸俊康 写真展「ご近所論」について振り返る。

今回も展示日の前日に搬入に取り掛かる。毎回、本屋と活版印刷所の屋根裏・店主ダイスケさんが店の入り口に次回展予告のお知らせを出してくださるのだが、この額縁を撮影することが毎度毎度の楽しみになっている。

前回の展示が月の頭だったので、あっという間に「ご近所論」の展示が

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写真展「日々の気配」を終えて

写真展「日々の気配」を終えて

2020年10月21日〜11月4日の期間に開催した「本屋と活版印刷所の屋根裏」での錦戸俊康 写真展「日々の気配」について振り返る。

今回の展示は天草に住む陶芸家・木ユウコ(しげゆうこ)さんからの撮影依頼が始まりだった。依頼内容は岡山にて開催する木さんの個展に合わせて写真冊子を作りたいとのことで、何日かにかけて上天草市大矢野にある木さんの工房へ通い制作風景を撮影させてもらう。元々、お互いの家族同士

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写真展「図鑑」を終えて

写真展「図鑑」を終えて

2020年9月23日〜30日の期間に開催した「本屋と活版印刷所の屋根裏」での錦戸俊康 写真展「図鑑」について振り返る。

今回は自身の展示では、ほとんどやったことのない方法で展示をすることにした。虫ピンでプリントを壁面にそのまま貼る。いつも額装して横並びに展示することしかしていなかったのでプリントに直接ピンを突き刺すのは久しぶりだ。

展示搬入で大活躍した虫ピンを真っ直ぐ刺すことができる器具「ピン

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写真展「当然」を終えて

写真展「当然」を終えて



2020年8月19日〜26日の期間に開催した「本屋と活版印刷所の屋根裏」での錦戸俊康 写真展「当然」について振り返る。

今年の夏は、私が管理経営している「農家民宿 錦戸」の営業を当面の間だが止めることにした。理由は基本的に私ひとりで営業しているので、蔓延する感染症への十分な対策をとることが厳しいことが主な要因だ。一刻も早い収束を祈るばかりである。宿仕事を閉めてはいるのだが、何かと慌ただしかっ

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写真展 「点滅」を終えて

写真展 「点滅」を終えて



2020年6月22日に天草市本渡にオープンした「本屋と活版印刷所の屋根裏」という場所で私、錦戸俊康の写真展「点滅」を開催させていただいた。まずはお店の紹介から始めさせていただく。こちらのお店は『古書店+喫茶店+ギャラリー』とどれも私の趣向と心臓に直球で深く突き刺さる内容の組み合わせなのである。

「本屋と活版印刷所の屋根裏」の店主は6年前に埼玉県所沢市より奥さまと移住された美術家の森本大祐さん

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