見出し画像

今の小学生と99年生まれの僕とでは価値観が異なる

同い年である、99年生まれの友人と話していると、「昔はこんなスマホはなかったよな」「テレビはおもしろかったな」「DSでどうぶつの森やってたよな」と、共通の感覚を思い出して懐かしい余韻に浸ることをすることがある。

たった15年くらい前から今を考えるだけでも、だいぶ変わったんだなぁって思う。その中でも特に変わったのは、インターネットとスマホの影響で、誰でも簡単に情報にアクセスできること、そしてコンテンツ量が増えたこと。


99年生まれの僕の価値観

僕の世代(99年)の小学校時代は、みんな、12chまでしかないテレビを見てDSなどのゲームをしてきた。ゲーム分野でいうと、オンライン対戦で通信は普及しておらず、オフラインで通信していた。ゲームソフトは今ほど多くないし、無料で遊べるゲームなどほぼなかった(あってもほんとにクソゲー。フォートナイト・パズドラとかレベチでしょ)ので、仲間内で同じゲームを買って、通信していた。もちろん、ゲームソフトを買うには、お金がかかるからちゃんと見極めて買う必要があった。友達があのゲームソフト持っているからという理由で、親に説得して買ってもらうなどしている家庭も少なくなかったように思える。

そう、コンテンツという目線で考えると、みんな同じテレビ番組を見て、みんな同じゲームをして、みんな同じ音楽を聞いていた。みんな同じコンテンツを享受していた。一部、ケーブルテレビを契約していることで、アニメに詳しいやつとか、レンタルビデオでDVDめっちゃ借りるから、アニメ詳しくなるやつとか、昔のゲーム機たくさん持っているからゲームに詳しいやつは居た。しかし、基本的には、コミュニティ内で同じゲームをやるのが合理的だったし、同じテレビ番組を見ることで安心する。逸脱した人はちょっと疎外感あるよなという空気があったように思える。

けれど、今の小学生を観察していると全く異なる価値観を持っている

2年ほど小学生向けのプログラミングスクールでアルバイトをしてきて、2年間小学生と会話し、行動を観察してきた。すると、面白いことに気が付く。

今の小学生は、だいたいタブレットやスマホを持っている。もはやタブレットは学校で絶対に必要になっているそう。それを当たり前のように使いこなし、情報過多なインターネットに誰でもアクセスし、膨大なコンテンツに触れることができる。しかもほぼお金がかからずにだ。

もう察しが付くかもしれないが、みんな自分のタブレットに好きなアプリを入れて、Youtubeで好きな番組を見て、Tiktokでおもしろい動画を視聴する。ゲームはオンライン通信が当たり前。連絡はLINEでやり取りしている子も少なくない。

ある子はマイクラのゲーム実況を見ているし、ある子は無料ゲームをたくさんダウンロードして遊んでいるし、ある子はゲームしている友達のタブレットの画面を覗き込んで、ある子はグーグルで電車の画像を調べている。
もう楽しみ方が人の数だけあるんだ。。

聞いた話によると、マリオの実況動画にしても、難しいコースをクリアする喜びを楽しむ系と、マリオのコースを作って楽しむ系など、同じソフトでも全く違う楽しみ方をしている。もっと言うと、ゲームをするのではなく、ソフトを持っていないけど実況動画を見るのが好きという人もいる。

ゲームソフトを例にとっても、見る観点で楽しみ方が違うし、実際にやるか見るかで楽しみ方が違っている。もう、みんな同じという価値観が変わったんだ。


AIによってアルゴられるという話

そして先日、同い年の友人と似たような話をしていた。「俺らの時代はみんな同じようなゲームして同じようなYoutuber見てたよな」って。みんな同じというか、コンテンツ量がそこまで多くなかったし、今みたいに情報も入ってこなかったから、他がわからないというのが正解かもしれないな、と。

だからこそ、自分でグーグルの検索バーから検索する必要があった。わからないことは検索するのが最適解だった。がしかし、今の小学生は自分に合う面白い動画やゲームを検索しているだろうか。多分違う、していない。

そこでパッと思い浮かんだのは、アルゴられると言う言葉だった。今や当たり前にYoutubeに関連動画として自分にあう動画をレコメンドしてくれるし、Tiktokなんかはレコメンドで動画がどんどん再生されるアプリ。

自分の好きは、グーグルやバイトダンスがデータをAIに解析させて導き出しているに違いない。だからそれに従ってただ動画を視聴したりゲームをしてブログを読んでいれば、勝手に自分の好きなものにたどり着いている。つまりそれを享受している者はアルゴられている。今の僕もそうだろう。

検索する時代からレコメンデーションの時代になったと言われているが、その境目の時代にいた僕だからこそ、その変化が面白く思えた。

どこかオンライン空間ではアルゴリズムによって自分が形成されていくような感覚を覚える。。

価値観は変わった

みんな同じから自分好みへと変わり、それが当たり前な価値観へとなっていった。みんな違ってみんないいんだと言わんばかりに。多様性という言葉がしっくりくるな。そう、多様性を認める時代になった。

このたった15年ほどで価値観が大きく変わったのかもしれないなぁと思うと、これからもっと早くなることも予想できるし、何が起きるかなんてわかない。

そんなダイバーシティな世界と自分という存在を照らし合わせてうまく生きていけたらなぁと思う今日この頃。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?