2つの「合理的」なコーヒーについて
noteのお題から。
元々コーヒーは好きでしたが
普通においしくいただければいい、と、一通り道具をそろえて、普通にコーヒー豆屋さんで引いた豆を買って、という、普通の普通。
そんなある日、出会ってしまったのでした・・・
普通の住宅街に漂う香り
散歩の途中に、コーヒーの良い香り。
ご近所に豆屋さんがあったのでした。
特に警戒もせず(コーヒー豆屋に警戒する必要はありません)、何気なくは言ったら、異世界がありました。
おたく店長登場
いえ、見た目はイラストとは違います。普通にエプロンをかけて、コーヒー屋さん風でした。イラストみたいな人のお店もなんか信頼はできそうですが。
さて、この店長が「合理的」だったのです。
合理的1:農作物
普通にショーケースがあったので覗くと、すべて「生」!
よくある、色々な褐色の度合いの違う豆が並んでいたりしません。すべて、真っ白というか薄緑というか、いわゆる生の豆が冷蔵ケースに収まっています。
どれにしようかな、の最中に、怒涛の説明が始まりました。
店長の主張は以下。
・コーヒー豆は農作物である
・しかし、乾物として港では普通の荷物扱い
・この間に温度、湿度、ホコリなどで劣化する
・野菜でこんな扱いしないだろ!(←怒ってる)
そこで、彼は、収穫後の乾燥直後から、冷蔵をキープするルートを開拓し、自分の店までずーっと冷蔵状態での輸送を作った、とのこと。
確かに農作物です
ここまで、たぶん10分以上・・・
合理的2:現地で確認します
自分が売る農作物。どうやって栽培されているか。どうやって収穫されるか。どうやって管理されているか。
これを確認するために、農場に行くのだそうで。でも、日本のその辺じゃありません。エクアドルとか、コロンビアとか。
そこで、気に入った農場と、あの、なんとかなんとかという巨大資本と入札競争をして契約を勝ち取ってくるのです。
あのオシャレ系です
さらにここまでで10分以上追加・・・
合理的3:今から焙煎するから
そんなに大事に持ってきたコーヒー豆。
あらかじめ焙煎しません。どういう風に飲むのが好み?ミルクは入れる?佐藤は?いや、砂糖は?そんじゃ、これがおすすめですよ、と言いながら焙煎をその場で。
理由の一番は「油の酸化」です。
普通によくあるコーヒー豆売り場は、ガラスケースに結構な油が付着してます。これは、当たり前ですが、時間と共に必ず酸化します。
この味がいやなんだ、ということ。
なので、焙煎。
もちろん、ここでたっぷり30分・・・
最後にダメ押しのアドバイス。
冷凍庫に保管しておくんだぞ
これも合理的な説明です。物理的に、低温では酸化は進みにくい。納得。
で、味は?
結構普通でした・・・というオチも考えられますが、そうでは無かった!
なんというか、「農作物」といいますか、フルーツといいますか。
ここで文才を無さを呪うのですが、本当にフルーツの一つの味わい方、という感覚を受ける飲み心地と味なのです。
香りはまさに豊潤とはこのこと、というくらい濃厚で、しかもフレッシュな感じ。苦みも渋みもあります。
でも、のみごこちがこれまで味わったことがないような、すっきり感。
ここでも文才の無さを再び呪いますが、まさにフルーツなのです。それしか書けないのです・・・
困ったことに
これで超高額ならあきらめます。普通にスーパーに売ってる曳いた豆だっておいしくいただけてましたから、そっちで問題ありません。
でも、結構リーズナブルなのです。
どうしてもこっちにしてしまうくらいに。
でも。2つ目の「合理的」が。
こっちも好き!
結構好きなのです。コーヒーの代わりではなく、インスタントコーヒーという飲み物としておいしくいただいてます。
店長のアドバイス、インスタントコーヒーでも有効でした。封を切ったら、その辺に置いたりせず、冷蔵庫で保管しています。開けたての香りがかなり長持ちするのです。
味も好きですが、
飲みたい→15秒後に飲む
という合理性も好き。
こちらでも、しっかりと分量を測っ・・・たりしません!
適当にビンからカップにさらさらと。お湯も適当。15秒。
一応どの銘柄も好きなのですが、これが一番うまい。
本当は、サンタマルタ、というお歳暮セットでしか見かけないヤツが一番なんですが、単体売りがないのです。
こうして2つの「合理的」なコーヒーで
気分に合わせて楽しんでます。
ここまで、コーヒーだけの長文にお付き合いいただいた方にプレゼントです。
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