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今再発明すれば、の第二弾!ハンダ。

タイトル画像:ハンダではなくパンダの写真

ハンダ。フタル酸エステルに続き、日常生活で普通の人はあまり発音しない単語かもしれません。

でも、少々昔の電気系の技術者なら、あのある所からすーっと滑らかに溶けるあの雰囲気が懐かしいはず。

ひとつ前に、「少々昔の電気系技術者なら」分かる話を記事にしました。

本日は「はんだ」。なんだ?

下のリンク:ケーブルゴワゴワ問題を解消すれば大金持ち!?の自分記事

名前の由来すら諸説ありすぎのはんだ

ウィキ先生に聞いても分からないのです。

書き方も色々。半田。盤陀、ハンダ、と言う表記もあります。

下のリンク:Wikipediaのはんだ

はんだってなんだ?

すみませんここまでお付き合いいただき、やっと答えです。

電気系の商品をバラすと、緑色っぽい部品が載った板が出てきます。

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画像:Wikipediaのプリント基板、に掲載されている画像

そこにさまざまな部品が載ってますが、これらは電気を通す形でそこに配置されてます。

その部品は、電気を通すので、だいたい数本の金属の足があり、それを電気が通る形で固定しなくてはいけない。

いわゆる普通の接着剤ではダメなのです。

言ってみれば「電気を通す接着剤」が必要。電気を通すのは金属。

つまり、

金属の接着剤

です。

とは言え、普通の金属は固く、接着剤っぽい特徴は持ちません。

でも、熱で金属は溶けますので、その時は接着剤の振る舞いをします。

でも、そんな高温を扱えるの?ってところですが「低音で溶ける金属」がはんだなのです。

はんだの溶ける温度

真っ赤になった鉄が流れる溶鉱炉のイメージ。あれは、1000度以上だったりしますが、はんだは昔は183度!

天ぷらですかっ!?

そんな温度なので、「はんだごて」という電気で熱くなる道具を使って作業できます。

実際はもう少し上の温度でもっと扱いやすくしてます。

でも、溶けやすいのは毒が入ってるから?

そんな低い温度で溶ける金属ってなに?

ということですが、それが「鉛」です。

鉛は生物によっては毒になります。

そのため、利用を控えようではないか!という先に記事にした「フタル酸エステル」と同じ運命に。

自分が最初に触ってた時は「鉛入りはんだ」。今は「鉛なしはんだ」。

それにより、溶ける温度が上がってしまい、作業も大変に。溶ける温度は218度以上。

というのは、部品の金属の足を伝って、はんだを溶かしてくっつける作業中に熱が部品に届いてしまう、そうすると熱で壊れる、という仕組み。部品の方も熱に強くしないといけない。

当然コストアップ

溶ける温度が上がる、というだけで、

・部品の見直し
・はんだで部品を固定する工程の温度アップ

が出てくるので、この変化はコストアップ要因。

なので、「温度を低くして、さらに環境にもやさしい」という技術開発ができればまたまた大金持ち!

もちろん様々な企業がトライしてるでしょう。

産業界にとって、全員が恩恵を受ける技術なので。昔があるから、より目標もはっきりしてる技術です。

いろいろな業界にこういう例はありそう。印刷系なんかどうだろう?ここは詳しくないので、ぜひどなたか掘ってください!



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