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学生の成績が悪い=自分の教え方が悪い、って考えてしまう…

タイトル画像:マークシートの答案の写真

200人を超える学生を教えてますが、成績をつけるのに、非常に苦労しています。人数もさることながら、自分のマインド的に。

私立の大学なので、結構な額の授業料をいただいている状態です。

そこで、しっかりと元を取って卒業していただきたい。

なので、一生懸命教えます。でも、成績はつけろ、と学校から言われる。

そこで悩みが出てきたのです。

正解のある科目と正解のない科目

正解がある科目では、そのあたりは割とシステマチックに到達度を測ることができますので、それが成績になる、というのは自分も理解しやすい。

問題は自分の科目。

発想法などは、ある意味技を教える実技系。これが、簡単に成績には換算しにくいのです。

下のリンク:正解のない科目に悩む自分の記事

正解が無いから、実技の結果で、と考えがちですが・・・

大学生のうちに実技をやると、ある意味まだまだ発展途上なので、瞬時に対応できる人と、なかなか身につかない人が出てきます。

つまり、そこで成績をつけるということは、

・あらかじめ対応が上手な学生が成績が良い
・なかなか身につかない学生は成績が悪い

となるわけですが!そんな「大学に入る以前の割合が高い資質に成績をつける」ということに納得できない!

学生はまだまだ伸びていく途中

どう考えても、同じくらいの年齢、同じような目的、の均一化された集団です。

当たり前のように、実社会の混沌とした状況は体験できてないわけです。

引き出しがものをいうタイプの知識は、やはり現場に出てからが本番。つまり、まだ引き出しの数も少ないし、中に何も入っていない。

なので、学生のうちは、知識体系としては理解しておき、来るべき実社会でそれを思い出してもらえればよいのです。

つまり、たかだか半期の実技を何回かやりました、というところでしっかりとした技量が身につくはずもない。

自分がスーパーなら?

そんな状況にもかかわらず、すべての学生を達人レベルに引き上げられる技量が自分にあるなら、それをマスターできない学生の成績を悪くすることもできます。

でも、こっちもそうではない。そんな魔法のようなことはありません。

つまり、現実的には、半期で正解のないタイプの実技系で、本来の技量をマスターさせるのは無理なのです。

学生の成績が悪いのは、誰のせい?

以上を考えると、学生の成績が悪いのは、誰のせいなのか?という問題に行き当たります。

もちろん、本人がさぼってやることをやらなければ本人のせい。

でも、講義も出て、実習もこなし、提出物も出した。その状態で技量が身につかないなら、それはカリキュラムや講師のせい、ということになります。

実際、本来の技量を身に着けさせることは不可能と考えていますので、成績をちゃんとつけなさい、と言われると、自分のせいなのに・・・と悩むわけです。

なので、こうする

・出席する
・講義中寝ていない
・実技はちゃんとこなした
・提出物を出した

これで成績を付けることにしました。

でも、ここまでではあまり差が付きません。そこで。「自分の意見をその提出物でどのくらいしっかり入れているか?」を加点要素としました。

しっかり考えたら、それはえらい!というわけです。

学生さん、もとを取るのだ!

学費と時間を費やしてすごす大学生生活。

結構良い材料がごろごろしてます。履修科目はもちろん、人間関係、関連する資料を見る、講師陣にしつこく絡む、など、たくさんの「もとを取る」ネタが学内にはあります。

バイトもしたいでしょう。でも、その時間を大学の材料を使い倒すことに費やせば、将来バイト代なんかふっとぶくらいの価値を得られます。

ぜひ、もとを取ってください!

まだまだ色々と書きたい記事もあります。金銭的なサポートをいただけたら、全額自分の活動に使います!そしたら、もっと面白い記事を書く時間が増えます!全額自分のため!