14日目 このひとは家でもこんな調子なのだろうか
2019/7/14 コペンハーゲン、オスロ
6時のアラームで起きた。今日はノルウェーのオスロへ移動する。コペンハーゲン中央駅近くのバスターミナルから、乗り換えなし8時間の長旅だ。
残っている食材で簡単な朝食を作って食べ、荷造りとお世話になった部屋の掃除をした。キッチンから物音が聞こえてたので行ってみると、アグナが食器の後片付けをしていた。
「鍵を返すね。ありがとう」とお別れの挨拶をして家を出た。ものすごく居心地のいい宿だった。その土地の印象は、宿からも作られる。コペンハーゲンを好きになったのは、アグネの家の快適さが大きい。
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バスでコペンハーゲン中央駅まで行き、そこから歩いて10分ほどのバスターミナルへ。バスはたくさん到着しているのだけど、ここで合っているのか今ひとつ自信が持てなかった。
近くにいた白人の老夫婦に「オスロ行きはここで合ってますか」と聞いてみた。2人はぼくのチケットを見たあと、「まだ発車まで1時間あるよ。30分前くらいじゃないと、バスは来ないんじゃないかな」と言われた。
1時間前に来ているのがよほどおもしろかったのか、「too early(早すぎる)」と何度も言っていた。まあ場所の確認とかいろいろ不安なので、しょうがないじゃないですか。
といっても彼らの言うことももっともなので、近くのカフェへ行って30分ほど時間を潰すことにした。ラップトップを出して、今日のnoteの日記を半分ほど書いた。
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発車10分前にバスは到着し、運転手がチケットを確認し始めた。運転手は髪がソバージュで腕にタトゥー、トップガンみたいなサングラスをしたロックなひとだった。
「このチケットの席はどこですか?」と聞くと、「フィフティィィィーーーンン、シィィィィィーーーー!(15C)」とテンションが高かった。不安である。
バスは定刻通りにコペンハーゲンを出発し、スウェーデンの国境地であるマルメに到着した。バスのアナウンスで、「シートベルトを締めたままパスポートを用意してください」と流れた。同じ北欧といえど、ノルウェーはEUに加盟していない。このままスウェーデンを通り抜けてノルウェーに入るため、入国審査があるようだ。
検問所で警察官が2人、バスに入ってきた。ほとんどの人はすぐにパスしたけど、ぼくだけ入国時のスタンプが見つからずに時間がかかった。
「ヘルシンキから入国したんだって?でもパスポートにスタンプがないじゃないか」とペラペラ何度もパスポートをめくる。そう言われてもそれが真実なのだからしょうがない。「え、ないですか?」とぼくも一緒になって目を走らせた。
おそらくパスポートをペラペラめくるのが早すぎたのだろう、数分後にようやくヘルシンキの入国スタンプが見つかった。ぼくが最後の審査だったので、終わり次第バスは出発。パスポートをペラペラめくる様子がしばらく残像に残った。
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