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たった5記事しかアップしていないサイトで検索順位0位を勝ち取る方法

少し印象的なタイトルを付けてみましたが、SEOについて勉強している方なら特に違和感を感じないタイトルかと思います。

結論からいうと、たった5記事しかサイトにアップしていなくても、特定KWで検索順位0位を取ることは可能です。獲得したKWは「テストライティングとは」というKW。月間検索ボリュームは50。

え、たった50?と思われた方もいるかと思いますが、ここもSEOについて勉強している方ならすぐに分かりますね。ロングテールSEOです。KWによってはビックキーワードとは比較にならないほどCV率が高い。詳しく解説している記事があるので、気になる方はどうぞ。

僕は当該KWでCV率向上を図ろうとしたわけではなく、GoogleのいうE-A-Tのうち、「Expertise(専門性)」が特に重要な要素であることを検証したかったんです。つまりは、ライターの力次第で、記事単位の勝負ができることを証明したかった。

昨今SEOでは「コンテンツの質が重要」といわれますが、その1つの例として紹介できればいいかなと。

Googleのいう「E-A-T」とは

そもそもE-A-Tを知らない人もいると思うので説明しますが、E-A-Tは、Googleが「検索品質評価ガイドライン」にて、webページを評価する上で「重要」としている要素のことです。以下のWordの頭文字を取ったもので、特にExpertise(専門性)が重要とされています。

・Expertise(専門性)
・Authoritativeness(権威性)
・Trustworthiness(信頼性)

つまり、Googleは「誰がどんな専門的な事柄を記載しているか」をページ評価の重要な指標として計測しているのです。詳しく知りたい方は全文英語ですが、翻訳機能とか使って読んでみてください。本当に色々書かれています。

Here are the most important factors to consider when selecting an overall Page Quality rating:
● The Purpose of the Page
● Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness: This is an important quality characteristic.
引用元:General Guidelines

「E-A-T」の落とし穴

E-A-Tにおける「専門性」というのは、記事内容の専門性を指しています。そして、権威性と信頼性は、誰が書いたのか、どういったサイトで書かれた記事なのか、といった具合です。

とはいえ、権威性と信頼性は、専門性ありきの話であって、例え医者が書いたとされる記事でも、事実と異なる内容が書かれていたのでは意味がありません。Googleはそういった記事を上位表示させることによって、ユーザーからの信頼を失ってしまいます。

また、よく「○○の分野に詳しい専門家に記事を書かせたい」といって発注をかける人がいますが、専門家が書いた記事であればOKではなく、当該KWにおける専門性を満たしているかが重要となります。1つ例を挙げてみます。

①医療脱毛 サロン脱毛 違い
②脱毛 痛み
③脱毛 初回カウンセリング

これら3つのKWは、「脱毛」というテーマの中に位置するKWです。もし、先ほどの発注者のように、3つのKWを「皮膚科医」に書いてもらった場合、記事ごとの順位はどうなるでしょうか。

もちろん、記事を執筆するにあたり皮膚科医もリサーチを行うことになりますが、「脱毛 痛み」や「脱毛 初回カウンセリング」と検索するユーザーの検索意図を十分に満たせるかどうかは疑問です。というのも、②と③のKWで求められている情報は、「実際のところどうなの?」という情報だから。

一般的には○○の痛みって言われてるけど、実際はどうなの?
初回カウンセリングに行って、しつこく勧誘されることはないのかな?

こういった悩みを持ったユーザーが検索するKWなんです。つまり、①のKWのように、「違いを説明する専門性」では到達できない悩みであると分かります。②と③で求められている情報は、利用したユーザーの生きた声:つまり「口コミ」となるわけです。

どうでしょう。口コミなら、皮膚科医でなくてもリサーチできそうですよね。一般のライターが入る隙はこういうところにあります。

②や③で求められる専門性は、「日常的な専門性」なんです。皮膚科医でなくても、記事の専門性を高めることができます。

※ここでは便宜上、皮膚科医の方が記事を書いた場合を想定しましたが、実際はある分野の専門家が記事を執筆することは少なく、メディアの監修者としてファクトチェック(事実確認)などを行います。

「日常的な専門性」はYMYLにも適用される

脱毛などの医療分野は、Googleが指摘するYMYL(Your Money or Your Life)に該当するもので、「人の生活や人生に大きく影響を与えるジャンル」として認識されています。

YMYLでは特に「Authoritativeness(権威性)」と「Trustworthiness(信頼性)」が重要視されますが、実は先ほどの脱毛KWの例のように、YMYL分野でも「日常的な専門性」が適用されることが明記されています。見落としている人も多いのでは。

Some topics require less formal expertise. Many people write extremely detailed, helpful reviews of products or restaurants. Many people share tips and life experiences on forums, blogs, etc. These ordinary people may be
considered experts in topics where they have life experience. If it seems as if the person creating the content has the type and amount of life experience to make him or her an “expert” on the topic, we will value this “everyday expertise” and not penalize the person/webpage/website for not having “formal” education or training in the field.
It’s even possible to have everyday expertise in YMYL topics.
引用元:General Guidelines

YMYLの分野であっても、KWごとの専門性を考える必要があるということです。

「KWごと」で専門性とは何か?を考えよう

冒頭の話に戻りますが、僕が検索順位0位(強調スニペット)を獲得できたのは、Googleがいう「日常的な専門性」に注目したからです。Googleの中の人ではないですし、単なる一般人ですが、「テストライティングとは」におけるユーザーニーズを深掘りしていった結果、上位表示を獲得することができました。

SEOにおいて、ドメインパワー(Google検索におけるサイト単位の評価)やKWごとの競合性は無視できないものですが、webライターは「日常的な専門性」を収集・追求することによって、クライアントにしっかりと成果を還元できます。何かの専門性を身に付けなければ、と悩んでいたwebライターの参考になれば幸いです。

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