勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方vol.22「家を建てた話」

たまには全然スポーツとは関係ない話を。

ハウスメーカーのプレゼンにゲンナリしたのがスタート

先日建設中だった自宅がようやく完成しました。依頼するパートナーを探し始めたのが2021年2月、契約したのが2021年9月。そして完成したのが2022年5月末。およそ1年3ヶ月にわたるプロジェクトがようやく終わりました。

プロジェクト期間中は「これ終わるのか」「家なんて建てなきゃよかった」と思ったのですが、実際住み始めて1週間して、妻や子供が楽しそうな顔を見ると建ててよかったなと思います。

僕は賃貸派でして、このままずっと賃貸で住むのだと思っていました。いまは東京近郊に住んでいるけど、今後ずっと東京近郊で生活するとも限らないし、地方や海外に住む選択肢も残しておきたい。そんな思いから賃貸住宅に住み続けていました。

そんな気持ちが変化したきっかけはCOVID-19でした。最初はすぐに収束すると思っていたらなかなか終わりが見えない。働き方も変化し、生活も変化していく過程で、家でも仕事できる環境を整えたのですが、それにも限界がありました。そもそも僕が家で仕事をする前提ではない家なので、僕が仕事をすることで家族の生活にも影響を及ぼすようになりました。

2020年の後半になると、COVID-19が収束するには数年かかるのではと思うようになりました。何よりオンラインで効率化された仕事が元に戻るとも思えない。自分が活動するベースとなる場所を充実させないと、仕事も生活も上手くいかなくなるのではないか。そんなことを考えるようになりました。

引っ越しという選択肢もあったのですが、妻や子供に意見を聞くと「今の家の近くがいい」。子供は意外と保守的で、大きな変化を望んではいないことも分かったので、今の家の近くで物件を探し始めたのが2020年後半でした。

ところがなかなかよい物件が見つかりません。2020年後半になると一軒家が人気になり、我が家のように5人家族に最適な物件はなかなか出てきません。出てきても土地が高い地域なので、簡単には手を出せない金額。悩んでいたとき解決策として頭に浮かんだのは、妻の実家の隣に敷地に家を建てること。妻の実家の横に住むことに抵抗がなかったわけではありませんが、当時の家も妻の実家から自転車で5分ほどの距離にあったので、子供としては学区も変わらず、環境の変化は最小限に留めることができるということもあり、妻の両親に相談し、快諾頂いた結果、本格的に家造りがスタートしました。

まずは家造りのパートナーを探すところからスタートしたのですが、これが本当に大変でした。まず某ハウスメーカーに訪問し、モデルルームを拝見し、耐震構造に関する説明を受けました。そして、後日営業担当者の自宅に訪問し、ご自宅のテレビで営業担当者が準備してきた図面と3Dの完成予想図を見せてもらいました。

営業担当者は自信満々で「これでどうだ!」という感じで見せてくれたのですが、僕と妻は全然心動かされません。むしろちょっとゲンナリしたくらいでした。

ゲンナリした理由は色々あるのですが、一番大きかった理由は「今住んでいる家と変わらない」というものでした。自分たちが憧れた家とは全然違う家に安くない金額を支払って住むくらいなら建てないほうがいい。ハウスメーカーの営業担当者のプレゼンを観たとき、そんなことを考えたのを思い出します。

では、どんなパートナーがいいのか。自分たちはどんな家を建てたいのか。ハウスメーカーにお願いするのは違うと思った我々夫婦は、自分たちがいかに家を建てるというプロジェクトを甘く考えていたかを思い知りました。

書き始めたら、やっぱり簡単に書ける話じゃないので、連載で書こうと思います。次週に続きます。しばらくお付き合い頂けたら幸いです。

マーケティング視点で風間八宏を分析する

2014年から2016年まで川崎フロンターレの監督を、2017年に名古屋グランパスの監督を務めている頃、風間八宏さんの考えを知りたくて、すべての試合のプレビューとレビューを書いていました。

ただ風間さんの考え方やメッセージは、サッカーのコーチや戦術が好きなマニアックなファンほど違う捉え方をしている気がします。

普段デジタルマーケティングの仕事をしている人にとっては、風間さんの考え方はとても合理的で解像度が高く腑に落ちることばかり。サッカーが好きでビジネスの最前線で活躍する人で風間さんのことを知っている人ほど「風間さんはすごい」と話しています。

そんなわけで、風間さんの考え方を僕なりの解釈で説明してみます。


「スピード」と「時間」の違い

先週公開した京都サンガ戦のレビューは試合後3日後の公開にも関わらず大きな反響がありました。

鬼木監督が2022年のテーマとして掲げた「スピード」に関する考察を書いたnoteだったのですが、このnoteを書くにあたってヒントにした動画があります。

この動画で風間八宏さんと中村憲剛さんが語っていたのが「時間」の話でした。今回は「時間」の話を掘り下げて書きたいと思います。

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スポーツのコラムにプラスして、日記を書くことにしました。日記には、お会いしている人の話、プロジェクトの話、普段の生活など、表に書けない話を書こうと思います。

Jリーグ、海外サッカー、ランニング、時事ネタなど、自分が普段楽しんでいるスポーツの楽しみ方について、ちょっと表で書けない話も含めて、4,0…

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