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サッカー日本代表対パラグアイ代表 プレビュー

ロシアワールドカップ前に行われる国際親善試合、サッカー日本代表の対戦相手は、パラグアイ代表です。

僕が考える、この試合のポイントは、4点(プラスα)です。

酒井宏樹と乾の出場時間

1点目は、酒井宏樹と乾の出場時間です。

スイス代表との試合では、2人共後半11分から出場し、約35分プレーしました。2人ともシーズン終盤に怪我をし、ガーナ代表との試合でプレー出来ませんでしたが、この試合を観る限りは、怪我の影響はなさそうです。

この試合では90分フル出場もしくは、75分程度出場し、初戦のコロンビア戦の起用が問題ないか、テストすると思います。酒井宏樹は動きが問題なければ、コロンビア戦にスタメンで起用されると思いますし、乾もスタメンもしくはコロンビア戦では得点が必要が欲しい場面で起用されるのではないかと思います。

遠藤と酒井高徳のポジション

2点目は、遠藤と酒井高徳のポジションです。

遠藤は、右DF、中央のDF、中央のMFで起用できる選手です。この試合は右DFでプレーすることになると思いますが、どこかで中央のMFとしてのプレーを試すはずです。遠藤がある程度のパフォーマンスを披露してくれると、チームとしてはフォーメーションの変更などがスムーズに出来るので、ここまで起用されていませんが、チームにとっては重要な選手です。

酒井高徳は、酒井宏樹が怪我をしていたため右DFで起用されてきましたが、この試合では左DFでのプレーがテストされると思います。長友が左DFで出場することが予想されますが、長友が出場出来なくなった時、酒井高徳が第一候補になります。起こりうるアクシデントに備えたテストを行うと思います。

岡崎のパフォーマンスと出場時間

3点目は、岡崎のパフォーマンスと出場時間です。

ガーナ戦でのプレーを観ていると、怪我の影響か、ボールがほとんど止まらず、ボールを受ける動きも少なく、岡崎らしいプレーがほとんど観られませんでした。岡崎にこのチームで求められている役割は2つあると思っています。それは、多くのサポーターが思っている以上に、重要な役割だと思います。

1つは、スターティングメンバーで出場して、相手DFを追いかけ回し、味方の守備の負担を軽くする。これは、レスター・シティで求められているプレースタイルです。もう1つは、1点が欲しい場面で、動き回ってボールを受け、クロスに飛び込んでゴールを奪うプレー。これは、中山雅史さんが日本代表で「スーパーサブ」と言われていた頃に求められていたプレーです。

岡崎のよいところは、短い時間でも、全力で走り回れるところです。だからこそ、途中からでも起用しやすい選手なのですが、ガーナ戦ではそもそも動けていなかったのが気になりました。動けていない岡崎は、岡崎ではありません。パラグアイ戦でどのくらいの出場時間になるかは分かりませんが、スターティングメンバーであれば、70分程度プレーし、どのくらいアクションを継続出来たのかを把握したいところです。

僕は岡崎のコンディション次第では、コロンビア戦のスターティングメンバーでの起用もあると思っています。コロンビア戦で誰を起用するかは、ほぼ決まっていると思いますが、岡崎のコンディション次第で、プランの見直しをせまられることがあると思っています。だからこそ、僕は岡崎のプレーに注目しています。

チーム作りの進捗度合いを把握する絶好のチャンス

そして4点目は、普段試合に出ていない選手が出場するからこそ、チーム作りの進捗度合いが把握出来ると思っています。

バラバラに動くのか、ある一定の規則性を持って動くのか。ガーナ戦やスイス戦と照らし合わせると、日本代表がどんな戦いをするのか、どんなコンセプトで本大会に臨もうとしているのか、チーム全体でどのくらい浸透しているのか、把握出来ると思います。

「これまで試合に出ていないメンバーを出す必要はないのではないか」と考える人もいるかもしれませんが、どの選手が、どんなタイミングで必要になるかは、分かりません。そして、これまで試合に出ていない選手が出るからこそ、分かる事があるのです。

バックアッププレーヤーだからこそ、出来ること、分かることがある

最後に余談ですが、この試合では、(出場出来るなら)浅野と井手口というバックアッププレーヤーの出場機会もあるのではないかと思います。

2人は、ロシアワールドカップの登録メンバーではありませんが、チームに帯同し、練習を続けています。2人が出るメリットとしては、他の選手を休ませる事が出来ます。今のチームに必要なのは、目先の勝利だけではなく、コンディションを維持しつつ、やるべき準備を粛々とやる事です。だからこそ、浅野と井手口にしか出来ない事もあると思います。

もし、浅野と井手口が出場するなら、僕は2人のプレーに注目します。なぜなら、2人のプレーからは、チームの雰囲気が分かるからです。どんな顔でプレーするのか。アクションは継続して起こせているか。そんな点から、チームの雰囲気は分かります。

追い詰められているように見える日本代表ですが、やれる事はきちんとやっていると思います。どんな試合になるのか、楽しみです。

なお、ガーナ代表との試合のレビューと、スイス代表との試合のレビューはこちら。

photo by Tetsumo

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