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【映画感想】ラストに目頭が熱くならない人はいない!感動の嵐に注意!!

■鑑賞日

令和4年12月31日

■映画名

ラーゲリより愛を込めて

■概要

異色の戦争映画です。第二次世界大戦末期に満州に滞在していた主人公が、シベリアに連れ去られ、過酷な労働の中でも希望を持ち続けて生き抜いてていくという話です。
言葉にしてしまうと、、、何だかチープな映画に聞こえてしまいますね。いや、違います。これは素晴らしい作品でした。
私は個人的に戦争映画を好んでみます。(8月とかに)なので、それなりに色々な戦争映画を観てきました。その中でも、今作品ほどに心揺さぶられる作品には、なかなか出会えません。皆に観ていただきたい感動作です。

■徒然なるままに

◎いきなり抑留へ

開始早々、主人公はソ連に捕まり、抑留されてしまします。余計なエピソードは一つもなく、あっさりとシベリアに。最初のセリフで、既に沖縄は占領され、広島に原子爆弾が投下されているという情勢なのはわかるものの、展開は早いです。もう少し、余韻があっても良かったような気がします。

◎戦後の日本は明るく、妻は美しい


今作では、物語の途中に、戦後の日本が度々登場します。本作で描かれる日本の戦後は、必要以上に綺麗に描かれています。対して、シベリアのシーンでは、まるで戦争が続いているような、過酷な環境が描かれています。少し、考えすぎるとしたら、復興していく日本と、戦争が終わっていないシベリアとの対比を描いているのかもしれません。
主人公の妻役を演じているのが、北川景子さん。何となく、久しぶりに拝見したような気がしますが、相変わらずの美貌です。しかし、あまりに整いすぎているからか、物語の全体的な雰囲気に対して、華やかすぎる印象を受けました。演技は申し分ないので、問題があるわけではないのですけどね。

◎出演者の迫真の演技に脱帽

主人公の二宮和也さんの、鬼気迫る演技には心を動かされました。極限状態の中、希望を失わない主人公の姿を見事に演じきっています。それ以外にも、主人公と密接に絡んでいく4人の登場人物を、安田顕さん、桐谷健太さん、中島健人さん、松阪桃李さんが演じ、迫真の演技を見せてくれます。演技の良し悪しは、私にはわかりません。しかし、魅入りました。これが事実です。

◎ちょっと健康過ぎる

少し、気になったのは抑留者の健康状態です。なんというか、みんな健康的でして。血色がいいというか、元気というか。事実については、あまり詳しくはないのですが、少々違和感は覚えました。

◎この世界情勢での上映

既に過去の話とはいえ、今作では、完全に悪者としてソビエト連邦を登場させています。現在の世界情勢の中で、こうした映画を上映することに対し、ちょっと考えてしまう部分もありました。

◎ラストに泣かない日本人はいない

この映画は、ラストの20分程に感動の嵐がやってきます。正直、やられました。これで感動しない人はいるのでしょうか?
私は、感動的な映画を観ても、涙することはほとんどありません。しかし、今作は感動させに来ているのを認識しているにも関わらず、涙しました。この感動を、多くの人に味わってもらいたいです。必ず、何かを感じ取れるはずです。

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