ファッションデザイナーがヨーロッパ14カ国を一ヶ月30万で放浪してみた記録/第一話「ギリシャ首都アテネのグラフィティ」
こんにちは
「nisai」ってブランドのデザイナーをやっています
松田直己です
2023年1月、一ヶ月間/予算30万でヨーロッパ(+北アフリカとベトナム)14カ国を巡る旅をしました。
立ち寄った国リストは、
ギリシャ
アルバニア
モンテネグロ
セルビア
イタリア
バチカン市国
サンマリノ共和国
チュニジア(北アフリカ)
フランス
スペイン
ポルトガル
スイス
ベトナム
旅の目的は3つ。
1.中学時代に出会った、自分が表現活動をはじめた大きなきっかけとなる「画家・パウルクレー」のルーツを辿ること(地中海沿岸)
2.服のデザインのインスピレーションを得ること(ヨーロッパ全域+α)
3.放浪そのもの(ざっくりとした旅程以外ノープランで毎日を過ごすこと)
インスタグラムの投稿やストーリーズ機能を使って、旅の道中に断片的に記録をまとめていたけれど、今一度、noteを使って、全旅程を振り返って、写真追加・文章の加筆をしながら記録したい気分になった。
まず、過去に投稿した記事を投稿する形で、あげていこうと思う。
1月21日。
初のヨーロッパとして降り立った街はギリシャ。
空港から電車とバスを乗り継ぎ、首都アテネに来てる。
グラフィティに感動してる。
グラフィティの数が世界一多い国なんじゃないかってくらい、郊外から都会まで、3歩歩けば30のグラフィティが見れる町並みが延々に続く。博物館も世界遺産も食事もそっちのけで150枚近く撮り歩いた。
5歳くらいの子供からお金をせびられる、荒廃した郊外の鉄道柵。
一見整備されてる都会に点在する半分倒壊した建物の壁。
セレクトショップやカフェが並ぶきらびやかな道のすぐ裏で、ホームレスが何人も横たわってる道。
全ての場所で共通してある唯一のものが、グラフィティだった。
グラフィティについての知識は皆無だけど、それがそこら中にあるからといって、「アートな街」と、一言で言えない肌感があった。
あまり、明るい印象ではなくて、治安の悪さの象徴。
その裏にイメージできる。こうするしかないような、これでしか残せない、発信できないような、なんらかの背景。
メッセージ、主義主張、その背景があってこその、この常軌を逸した量と質と多様さだと、ただの勘だけど、思った。
色が綺麗だねカッコいいねと一言で済ますでもなく、犯罪行為だし不快だからなくなってほしいと切り捨てるでもなく、どうしてこんな現象がこの国で起きてるのか、その背景を知りたい。
この勘と好奇心の答えは、アテネの次の次に到着した国境前の街「イオアニナ」のホテルで出会うギリシャ在住の大学生の話から、少し知ることになる。
それはまた、次の次の更新で。
nisai 松田直己
https://www.instagram.com/nisaiisyours/
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