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針葉樹
2022年2月19日 23:41
未知の「世界」と既知の世界目を瞑って、地図を指さす。指先の近くにあった都市の名前から、街の様子をイメージする。小学4年生の私は、そんな遊びを繰り返していた。未知の都市への憧れは、新品の地図帳の匂いが示していたような気がする。足跡のつけられていない雪原のなかに足を踏み入れる感覚と似ている。都市の名前では飽き足らず、未知の世界の暮らしにも、興味が向けられることになる。家の本棚から本を