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2020年10月双葉町取材の記録(写真) その3 中間貯蔵施設と福島第一原発

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<続き>


中間貯蔵施設エリアへ入域する

 双葉町細谷熊ノ沢の帰還困難区域から出る。帰還困難区域には、入る時も出る時も同じゲートで、そしてどちらも警備員のチェックが必要だ。

 その後、六国を隔てて東側、中間貯蔵施設エリアへ入域する。ここはここで、また警備員への身分証明書の提示が必要となる。中間貯蔵施設エリアへの入域は、その地区に土地を持っていた人か、東電と取引のある企業、そしてマスコミに限られる。出入りできるゲートも、鵜沼久江さんの場合は、ここ陣馬下交差点に限られる。非常に警備は厳重だ。

大きな建物は、汚染土をふるいにかけて減容化する施設。
仮置場。
中間貯蔵施設エリアの中にも、土地の提供に同意せず残された家がある。
減容化施設の前の仮置場。
土地を切り拓く際に伐採された木も「放射性廃棄物」であり、普通に捨てることは出来ない。
仮置場の向こうに見える汚染水タンク。
焼却施設の煙突。ここから生じる煙には放射性物質は含まれないとされるが、果たして。
中間貯蔵施設エリア内の沼にいた白鷺(?)。
高い放射線と内部被曝に晒され、長生きは出来ないだろう。
仮置場から宙吊り状態にして減容化施設へ運ぶようだ。

1Fの見える細谷海岸へ向かう

道路脇に車を停め、徒歩で細谷海岸へ。
細谷海岸から北を見渡す。正面の山の向こうに郡山海岸がある。

福島第一原発

全景。奥から4、3、2、1、5、6号機。
ドームで覆われているのは3号機。その手前に鉄骨が剥き出しになった1号機がある。
奥から5、6号機。
排気筒。
鉄骨が剥き出しになった1号機と、その奥の2号機が見えるだろうか。
1号機から北に約1.7kmと近づいた上に遮るものはほとんどないが、
この場所の空間線量は驚くほど低く、0.4μSv/h前後。
「サプレッションプール水サージタンク」が見える。
遠景。
津波で海岸が破壊された様子がわかる。
押し寄せる波。

しゃがみ込む双葉町民

 原発事故後、この場所に初めて来たという双葉町のYさんは、ここに来てからずっとタバコを手放すことが出来ず、終いには押し寄せる波に背を向けてしゃがみ込んでしまった。僕はこの場所に案内したことを後悔した。

鵜沼久江さんも、やりきれない様子で、僕を置いて先に車に戻ってしまった。
いろいろとありがとうございます。

<続く>

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