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【全国版「おらもしゃべってみっが」】

 以下は2024年12月8日の東京新聞朝刊「こちら特報部」の、知人でもある片山夏子さんの記事です。とても大事な記事。これを読んでみてふと思ったこと。

 NHKのドキュメンタリーなどでも、親のことを気遣って家庭で話すことが出来なかった子どもの話は見てきました(それは宮城県の話でしたが)。まして原発事故があった福島となれば、尚更だと思います。

 震災後、時代はSNSの時代へと移行していきますが、そこでも原発事故の被害や放射能への不安などを語ることは「デマ」「風評加害」などと呼ばれ、避難者であることさえ隠さねばならず、語る場はどこにもなくなっていきました。

 もやい展の会場や僕の個展会場で、「避難者です」といって泣き崩れる人が何人もいました。その激しい感情の揺らぎを目の当たりにして、普段の生活でどれだけ自分の気持ちを押し殺しているのかと切なくなりました。

 「全国に散らばった避難者の止まり木のようなもの」作家として初めて参加した金沢のもやい展終了後、すぐにそんな言葉が頭に浮かびました。

 今、「もやい展」は「おれたちの伝承館」として小高に固定されました。また、僕一人が都内で個展をやっても、あそこまで人を集めるだけの実力はまだありません。

 ふと、この「おらもしゃべってみっが」のイベントを、もっと全国各地、いろんな場所でやってみてはどうかと思いました。

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鈴木邦弘
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