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介護職員処遇改善「他の職種から介護職への『労働移動』が起きる水準になったのか?」

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/_/
*****令和5年6月9日(金)第1001号*****

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介護職員処遇改善「他の職種から介護職への『労働移動』が起きる水準になったのか?」
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 これまで実施されてきた介護職員の処遇改善の成果として「他職種から介護職種への『労働移動』が起きるくらい、そん色ない賃金水準になったのか?」との疑問が、国会の審議の場で投げかけられた。

 6月1日に開催された参議院・厚生労働委員会で、田村まみ議員(国民民主党・新緑風会)が、加藤勝信厚生労働大臣に答弁を求めた。加藤大臣はまず「現在の介護職員の賃金水準が、全産業の平均に対して低いという認識は持っている」等と回答した。

 その上で「労働移動」については「他産業からの労働移動を含め、介護人材を確保するためには処遇改善のほか、職場環境の改善による離職の防止・人材育成の支援等に取り組んでいく必要がある」等と、今後も多面的な支援策を講じていく方針を述べるに止めた=写真・参議院インターネット審議中継より

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