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病気の診断は難しい

普通は身体の病気に関して言えば、然るべき検査をすればちゃんとした診断がされるはずって思ってるよね?
ところが実際は皆さんが考えてるほど、確定診断って容易ではないんです。

私は癌専門の治療技師をやっていたんだけど(ただいま休職ちう)、癌という一見わかりやすい病気でさえ、「怪しいけど良性か悪性かわからない人」や「転移性の進行癌だけど原発(大元の癌)がわからない人」、「何件もの病院で検査を受けて異常ないって言われたけど納得できず、大学病院に半年検査入院してやっと癌が発見された人」とか、それはもうビックリするエピソードが生で聞ける環境だったの。

半年検査入院した人に「痛みとか何かあったんですか?」って思わず聞いたら、「なんとなく食欲がなくて」みたいな、ふんわりした症状だったのに、自分なりの違和感を信じる力すごい!!

メジャーな病気であっても、診断が難しいことが多々あるし、間違った診断を受けてしまうことも残念ながらあるのです。

そのような状況の中、繊維筋痛症とか慢性疲労症候群とかの、いわゆる「一般的な検査結果に異常が出ない」病気を診断するのって、それは難しいことなんだろうなと思う。

私の主治医であるリウマチ科の先生(繊維筋痛症に詳しい)に「繊維筋痛症と慢性疲労症候群ってどう違うんですか?」って聞いたけど、「今はまだ医者の認識や判断による部分が大きいよ。例えば脳神経内科で脳神経の治療している先生がいるけど、実はそれが慢性疲労症候群の治療になってたりするし。原因も色々な説があるから、それをどう考えるかにもよる」と言ってた。

私は繊維筋痛症や非定型顔面痛、慢性疲労症候群、それに精神疾患もあるけど、いつかもっと医学が進歩したら、原因は同じところにあるんじゃないかと思ってる。

つまりまだ未知の領域である、脳のどっか。

そこが解明されてきたら、病気から救われる人が沢山出てくると思う。
そんな日が1日でも早く来ることを願って…

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↑この本、読むと医師がどうやって診断してるか、サラっとわかって面白いよ。
医師側の立場で読んでみてね。
さり気ないけど、実はすごい本だと思う。